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こんにちは しげるです。
ふと、私が初めて中国に赴任するしたときのことを思い出しました。
もう25年以上も前の話ですが(-_-;)、本業の仕事でだんだんと中国への出張が多くなって、
出張期間も行くたびに長くなって、しまいには、現地に工場も出来て稼働開始、そして当たり前のように現地駐在者としてそのまま長期滞在が始まったという感じでした。
そういう感じですので、「ま、自分は幹部でもないし、いずれ又すぐに日本に戻ってこられるだろう」、くらいにしか思ってなかったのがいけなかった。甘かったんですよね~、考え方が。若かった。無知だった。
その頃の私は、少々長くなっても「出張」という考えなので、持ち物はパスポートなどの必携品以外に、仕事用のパソコンとか着替えの服、簡単な身の回り品くらいであとは現地で調達すれば何とかなるだろう、くらいにしか思ってなかったのです。
ところが、です。
一旦現地にいるようになると、毎日わけの分からない襲い掛かるように増える数々の仕事や、陸続と日本から中国へ応援にくる工場や本社の幹部の方、ひいては会社の社長など、受け入れる側に立たなくてはならず、そういうお偉い方々がいるうちも当然日本に帰れないわけで、気付いた時にはそうそう簡単には一時帰国など出来なくなってしまいました。
- 中国に赴任する前に準備すべきもの
- 中国に赴任する前にやっておくべきこと
- 中国に赴任する前にかんがえておくべきこと
中国に赴任する前にしておくべき8つの事
① パスポートは有効期間長めがおすすめ
パスポート。
いうまでもなく、海外に行くときに一番重要なもの。
5年と10年の2種類の有効期限がありますが、私は10年有効期限のパスポートを所持しています。その方が何度も更新しなくていいのでラクです。又、今後行ったり来たりの出張や中国以外の国への出張が多くなる場合は、更新の際、あらかじめパスポートの「増補」をしておくことをおすすめします(ページが多くなりビザやスタンプ用のスペースが増える)。
中国にいる場合、お住まいの所轄の日本国総領事館に行けば新規発行や更新、紛失時の対応もしてくれます。領事館の場所や連絡先も確認しておきましょう。
私が住んでいるのは広東省なので在広州日本国総領事館が管轄となります。
長期駐在になるなら、管轄の領事館への登録もお忘れなく。
パスポートは海外で自分を証明する唯一の身分証明書です。
必ず携行しましょう。保管も大切に。
パスポートは万一の紛失に備え、写真掲載ページを数枚コピーして別途保管しておく方が安心です。あと、パスポートに保護カバーをつけておくと汚れを防ぎ、破れたりするのを防げます。
② クレジットカードの用意&日本の銀行カードの銀聯との提携化を
クレジットカードは持っていると非常に便利ですよね。
1枚は持ってゆく事をおすすめします。
1枚持っていると心の安心感が違います。
ここ中国でも国際系クレジットカードは使えますよ。
例えば、「食事」、「モノの購入」、「人民元キャッシュの引き出し」、など。
但し、その地域や店によって使えないこともあるので注意です(特に地方都市の場合)。
そしてもう一つ。
あなたの持たれている日本の銀行のキャッシュカードがあると思いますが、それに「銀聯」(Union Pay)のマークが入っていますか。
入っていれば中国に来て人民元の現金が必要なとき、街にある銀聯カード対応可能な銀行のATMで現金が引き出せます。クレジットカード会社を通さずに、中国の銀行と日本の銀行の直接決済が出来ます。ATMで現金を引き出す場合、廻りの安全に注意しましょうね。
長期駐在なら、現地で中国系銀行のカードを作るのもおススメです。中国系決済携帯アプリの微信(WeChat)や支付宝(Ali Pay)と紐づける事が可能です。現金を持たなくて済むのでより便利で安全です。只、個人情報を銀行に与える事になるので、そこは自己判断ですね。私はもう現地で結婚もしているし、現地の銀行カードを作りました。
③ 運転免許証の期限の確認をしっかり
私もかつて日本の運転免許証を持っていましたが、期限前にずっと日本に帰らず、ついに期限切れで「無効」になってしまいました。(-_-;)
期限が切れて数か月後、日本に一時帰国した時に警察署で運転免許証の更新をしようとしたのですが、期限が切れたものは海外赴任という理由とか関係なく、更新できない、と言われてショックを受けたのを覚えています。
アホですよね。私。(-_-;)
私の免許証、普通自動車免許と自動二輪、そして原付の免許もついてたんですよ。
それが全てパーです。
落ち込みましたね、何度も、そして今でも。
ですので、私みたいにならないように、あなたがもし運転免許証を持たれているなら、有効期限の確認をしっかりした方がいいですよ。そして必ず期限が切れる前に日本に戻って更新手続きをすること。
日本の運転免許証更新手続きのリンクを下に貼っておきます。
ちなみにいま私は、免許証が無いので、もっぱら妻の運転する車の助手席に座っています。(*^▽^*)。車は現地生産の日産の車です。けど最近乗ってませんですね。
日本の運転免許証は中国では使えません。中国で車の運転をする場合中国の運転免許証を取得する必要があります。注意してね。
④ 住民票についてご検討を
あなたの海外駐在期間があらかじめ何年にもわたる事がわかっているのなら、日本の「住民票」を海外駐在期間、抜いておくことをお考え下さい。
私もずっと住民票を抜いてなくて、累計すると、何年もかなり大きな額の住民税を支払っていたことがあり、途中で人のアドバイスを聞いて、帰国した時に地元のお役所で住民票を一時的に抜いておく手続きをしました。
そうでないと、日本に住んでないのに、日本の住民税を払う事になるのです。
税金の事なので、おススメというよりは情報ですね。
但し、住民票の籍を抜くことで反面出来なくなることもありますので要注意です。
判断はあなたにおまかせします。
ただ、私の知っている限り、中国に長期で赴任されてきた他の企業の日本人の方はそうしてらっしゃる人が多いようです。
「住民票」を持つか持たないかでメリット、デメリットの両方ありますので、詳しくは日本の関連規定をご覧になる事をおすすめします。
⑤ 中国滞在に必要な「外国人工作許可証」と「外国人居留許可」について
「外国人工作許可証」とは、中国で働く際に必ず必要となる許可証です。
発行元は、中華人民共和国人力資源和社会保障部、ですね。
1枚のカードで、顔写真、氏名、性別、国籍、発行日それにQRコードが記載されています。QRコードを携帯電話で読み取ると、あなたの基本情報が出てきます。
有効期限は特にありません。
あなたが中国で長期に仕事をするなら必ず手続きして取得しておきましょう。
私も当然持っていますよ。(手続きは現地会社の社員がやってくれました(*^▽^*))
「外国人居留許可」とは、中国に在住する際に必ず必要となる査証(ビザ)です。
取得の手続きは、中国現地の公安局(警察)で行います。
あなたのパスポートに直接貼られるもので、パスポート番号、ビザ番号、顔写真、氏名、生年月日、発行日及び有効期限、居留の理由などが記載されています。取得できる有効期限は、あなたの学歴や会社の役職、そしてパスポート期限など総合的に判断して決められます。
出入国や、中国内の飛行機や鉄道、バス等での移動の時、必ずチェックされますので、取得を忘れないようにしましょう。(手続きは現地会社の社員がやってくれました(*^▽^*))
中国に住んだり働いたりするなら、上記の2つの許可証は必ず取得し、期限内に更新するようにしましょう。期限が切れると色々と大変です。紛失した時に備え、カラーコピーも何枚か保管しておくのもおススメです。
⑥ 常備薬のススメ
私の場合は、かなり前から尿酸値が高く、高脂血症と病院で診断されたので、日本の病院や薬剤師にお薬をもらって中国で服用していました。(いわゆるメタボが主な原因)
でも海外で長期滞在になると、日本にタイミングよく一時帰国できず、そのお薬が切れてしまったりして、仕方なく、中国の病院や薬局で同じような薬を代替品として使っていました。
でも代替品の薬って、効果も分からず、ちょっと不安なんです。
まして、中国のお薬。。。ウーン。
私の場合、中国の薬を代替薬として使っていたら、なんとなく強すぎると感じたんですよね。強いのが体や感覚でわかるというか。。。
それがわかってから私はその薬は飲まなくなりました。
いまは、ずっと飲まない生活が続いています。
元をただせば、私の場合、日本のお医者さんから「体重が多いから痩せなさい、そうすれば全ての数値がよくなるから」と言われたのが原因で出されたお薬を飲み始めたんです。
要するに「痩せろ」という事ですね。
それ以降、日本の薬はほぼ毎日飲んでいましたが、使い切ったあと、中国の薬を短期間飲んで、それもやめて、今は食事制限(といっても晩御飯を少なめにとか、夜遅い食事はしないとか)やウォーキング(一日約8000歩を目標)をして体重を増やさない努力をしています。
その努力の結果、
数年前の私:体重78キロ(前後)超ふくよかおじさん
現在の私: 体重73キロ(前後)祝ノーマルおじさん
となっています。
すみません、本題がずれました!(-_-;)
つまり、言いたいことは、あなたに持病がある場合、もし日本で飲んでいるお薬があるなら、ちょっと多めに持ってきた方が良いですよ、という事です。
もし、あなたに欠かせないお薬があるなら、日本でいつも服用しているものを、少しでも多めに中国に持ってくることをおススメします。その方が安心ですよね。
⑦ 日本にご家族がいるなら赴任前に話し合いの場を
海外への赴任は不安要素が多いです。
- 年数が決まっている場合、すぐに帰れない(会社による判断)
- 年数が決まっていない場合、いつ帰国できるのか分からない(会社による判断)
- 一時帰国も定期的に帰れる保証はない(会社による判断)
- 世界的に流行する疫病などで、国をまたぐ移動が大きく制限されることがある
- 子供が生まれたり、ご家族や廻りで冠婚葬祭があった場合、すぐ帰れない不便さ
- 健康問題などの原因で、海外で治療を受ける場合の医療レベルやお金の問題
- 安全問題などの原因で、心身に危険がおよぶなどの不安
上記は、私自身が経験で感じる事であり、誰人にも当てはまるものではありません。
実際、海外赴任する方たちは、そういうリスクがある事を承知で海外赴任をしているはずです。
ですので、もし日本にご家族がいらっしゃる場合は、赴任前に心配されることを事前に話しておくこと。解決まではいかなくとも、心配事をシェアしておいてこういう場合はこうしようね、と決めておく方が日本にいるご家族も、中国に赴任される方も両方とも少しは安心ですよね。
あなたの赴任前に他の赴任された方のお話などを聞いておくと不安がだいぶ和らぎます。そういった他のご家族の例を、あなたのご家族と一緒にお話しすることをおススメします。
⑧ 赴任先の人たち、赴任する人の現地の立場を知っておく
最後に、これ一番大事なんですが、
「中国に赴任した先に誰が待っていて、あなたは何をやるのか」
という事です。
大抵の場合、日本人が中国に赴任するという事は、現地の会社の相当リーダー的役割を担っているはずです。例えば、骨事長(会長)、総経理や副総経理(社長や副社長)、そこまでなくても営業部長、品質管理部長、商品開発部長、財務部長など。
そして、その一方で、海の向こうで現地の会社の中国人社員があなたを待ってますね。
つまり、
- あなたは現地会社の管理職の立場で赴任する
- あなたには中国人の部下がつく
- 部下たちはあなたの仕事の実力をみている
- 部下たちはあなたの仕事の権限をみている
- 部下たちはあなたの下で働くとどういうメリットがあるかみている
- 部下たちはあなたが日本の本社に対する意見を反映する窓口としてみている
- 現地の会社を発展させるのもその逆もあなた次第
現地で仕事をする実行部隊は、現地の社員です。
その社員たちの上に立ちありとあらゆる指示や責任と権限を与えるのは上司の仕事です。
現地の社員や会社で起きた問題をオンタイムで解決するのは、現地にいる赴任者です。
起きた問題に対する責任は上司である、あなたの責任です。
日本の本社からは、会社トップの方針に乗っ取った強い指示が来ます。
あなたは、「日本の本社と現地の子会社の間で板挟み」になります。
この上と下の板挟みのプレッシャーに
耐えられるかどうか
耐えられる術を持っているか
現地の課題に対する
自分の具体的解決策と指示が出せるかどうか
ここが一番のポイントです。
結局この課題が赴任している以上、ずーっと続くのです。
赴任ってそういう事です。
赴任前に、赴任後のポジションと仕事、現地にいる社員や環境についてよく理解しておきましょう。でも、分からなくても大丈夫。現地に行ってから得られる事こそリアルで生きた中国なんですから。心配しなくて大丈夫。仕事で揉まれることを楽しむくらいになれば本物ですよ!そのあとには、大きく成長したあなたを自分自身で知るはずです!
ここまで読んて頂いて有難うございました。
自分で経験したことなので、筆が止まらず一気に書いてしまいました。
ご参考になればこの上ない喜びです。
それでは、また!
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