こんにちは、しげるです。
3月に入り、寒く長い冬を通り抜け、ほんの少しずつ暖かさが増してきた今日この頃ですが、いかがお過ごしですか?
私の住んでいるここ広東省の汕頭も、朝晩はまだ肌寒さを感じますが、日中はもうポカポカで薄手のシャツ1枚でも過ごせるくらいになりました。街の中には日中は半袖で歩いている人もいます。でも、人によって体感温度が違うのか、まだ厚手の上着を着ている人もかなりいますね。
仕事で忙しい平日を乗り越え、やっと土日の週末が来ると嬉しくてホッとすると同時に、「さぁ、やりたいことなんでもやるぞ~」と思うんですが、部屋の掃除とかして、近所の朝マックでゆっくり過ごした後に、天気のいい中を、シェアサイクルで市内を適当に気の赴くままにぐるりと走るのが好きなんですよね。
(中国長期在住者の地味な過ごし方です(-_-;))
こういう時には、食いしん坊の私(グルメではなく単なる食いしん坊)としては、「何か美味いものでも食べに行きたいな~」と自然に思うのであります。そのように思ったのもちょうどお昼時でした。
そこで、今日は数ある私のブログの記事の中で高評価を頂いている「超おすすめ!中国の激うまローカル食文化 その⑤」と題して、このブログの無駄に長い前置きをここまで読んで頂いている大切なあなたに、とびきり美味しい中国のご馳走の世界にお連れしたいと思います!(ちょっと大げさ)
きょう、御紹介するのは、
「海南鶏飯」
(海南チキンライス)
です!(*^▽^*)
私も大好きです!
海南鸡饭(中文简体字)
- 海南鶏飯の由来
- 海南鶏飯とはどんな料理か
- 汕頭の海南鶏飯の美味しいお店
- 実際に訪れた私の食レポと評価
海南鶏飯の由来
この「海南鶏飯」(海南は中国の南の島、海南省の海南、鶏飯は字のごとくチキンライス)ですが、中国にご興味や行ったことのあるあなたならきっとどこかで一度はこの料理を耳にしたことはありませんか?きっと「聞いたことがある」、「知っている」、「もう食べたことがある」のではと思います。とても有名な料理なんです。
という訳で、まず先に、私のブログ恒例の「由来」コーナーがやって参りました。やっぱり物事のうんちくを語る時にはまずその「由来」が知りたいですよね。私もそうです。なんでそういう名前なのか、いつ生まれたのか、その料理にまつわる知られざるストーリーなどなど。
そこで、中国の事に関してはいつものごとく、中国の万能検索エンジン「百度」にて海南鶏飯の由来を調べてみました。
海南鸡饭(Hainanese Chicken Rice)是中国海南省文昌市的传统风味名菜,为海南菜系。海南鸡饭主要食材是鸡肉和大米,主要烹饪工艺是烫煮。海南鸡饭的主食材文昌鸡具有色泽淡黄光亮,皮脆肉嫩味鲜,入口喷香,爽滑异常的特点。
百度」
引用元:「- 海南鶏飯は英語でHainanese Chicken Rice
- 中国海南省分昌市の伝統グルメ
- 海南料理に分類される
- 主要な食材は鶏肉と米
- 主な調理方法は煮込み方法
- 海南鶏飯の鶏は海南省の文昌の地鶏
- 淡い艶のある黄色
- 鶏の表皮はパリッとして肉は柔らかい
- 香りがよく、なめらかな食感
違うページの説明にはこういうのもありました。
最让海南人心心念念忘不了就是这一口海南鸡饭,海南鸡饭发源于海南,20世纪初期,随着移民潮,这个菜式传至东南亚,在马来西亚、新加坡、香港及泰国等地发扬光大,备受欢迎,如今已经成为新加坡的国菜。
海南鸡饭在海南的知名度反而不及它在新加坡和东南亚的知名度,我们在很多新加坡电视剧中都可以看到“海南鸡饭”这种餐食。作为海南仔,看到本岛的美食在岛外发扬光大,是一种欣慰。
百度」
引用元:「- 海南人が絶対忘れられない味は海南鶏飯である
- 海南鶏飯の発祥は海南省である
- 20世紀初頭、移民と共に東南アジアへ広がる
- マレーシア、シンガポール、香港、タイで有名
- 既にシンガポールの国料理とされている
- 海南省の地元より東南アジアでの知名度が高い
- シンガポールのTVドラマでよく出てくる料理
- 海南人としてこんなうれしいことは無い
もう、「海南鶏飯」は中国のみならず、広く東南アジアでも有名なんですね。
画像引用元:海南鶏飯とはどんな料理か
海南鶏飯とは上にも書いた通りの料理ですが、どんな料理か?と一言で言うと、
「絶妙に柔らかく美味しく煮て調理された鶏肉と、鶏の茹で汁と鶏油を使って炊いたご飯を一緒に食べる料理」
ですね。
これに付け合わせの野菜とスープ、そして鶏肉に付けて食べるタレがついています。
- 鶏肉の内臓を取り除く
- 内臓を取り除いた後生姜、葱を入れる
- 鶏肉の表皮に塩を少々掛ける
- 鍋でお湯を沸かす
- 沸騰したお湯に鶏を入れ20−30分茹でる
- お湯に鶏油がにじみ出てくれば火を止める
- 箸で力を入れずスッと刺さる程度ならOK
- お湯から出し冷水に入れ冷やす
- 鶏表皮に香油を薄く塗り適度な大きさに切る
- 鶏を煮た出汁と鶏油を入れた米を炊きあげる
ざっとですが、以上のような作り方です。
汕頭の海南鶏飯の美味しいお店
中国・海南島が発祥の「海南鶏飯」ですが、私が住むここ広東省汕頭市にも海南鶏飯が食べられるお店が沢山あります。
今日はその中で、中国の有名な検索サイト「大衆点評」で検索した「汕頭で一番人気のお店」を訪問し、実食することにしました。
この「大衆点評」は私の場合主におすすめのレストランや知りたいお店の検索によく使っています。画像や食べた人のコメントも付いていて便利ですよ。
このサイトで「海南鶏飯」と入力して一番人気のお店を検索すると、つぎのような画面が出てきました。(赤枠で囲った店が人気ナンバーワンのお店です)
上記のように汕頭市の海南鶏飯の人気店が表示されました。その最上位のお店の名前は、
「本味軒精品茶餐厅」
です。
更にこの店をタップしてみましょう。
大衆点評の総合評価も「4つ星」と高く、価格もリーズナブルなようですね!期待が持てます。とにかくお腹が減っているので早く食べてみたい!さっそくサクッとシェアサイクルに乗って実食レポをしてきたいと思います。(*^▽^*)
シェアサイクルに乗って、携帯のナビを見ながら、この店にたどり着きました。汕頭市の東の方に位置していてどちらかというとお金持ちの人が多く住んでいるエリアにあります。お店自体は、ちょうど十字路の角にありあまり目立たなく分かりづらかったのですが無事お店を見つけることができました。
店内に入ると女性店員の方に丁寧に1階席と2階席がありますよと言われ、明るく雰囲気のよさげな1階席に座りました。お昼をちょっと過ぎた時間帯だったので他のお客さんはだれもおらず静かでした。
席に座るとスタッフの女性がすぐメニューを持ってきてくれたので、いろいろと見たかったのですが、今日の目的は「海南鶏飯」を食べる!と心に決めていたので、他のメニューには目を向けず、お店の看板メニューと書いてあった念願の「海南鶏飯」を注文しました。
メニューの写真を撮ろうと思ったのですが、注文したあとにすぐ片づけられてしまい写真を撮る事が出来ませんでした。(;^_^A
パッとメニュー全体を見たのですが、この店に名前は「茶餐厅」とつくのでいわゆるいろいろな食事を提供するレストランです。海南鶏飯以外にもカレーライスとかオムレツのようなメニューもあるようで食いしん坊の私としてはすごく気になりましたね。
この店は「海南鶏飯」の専門店ではなく、中華と洋食の両方を食せるお店だなと感じました。そう、香港に沢山ある大衆レストランの「茶餐厅」のようなイメージです。今度は他のメニューもじっくりみて是非チャレンジしてみたいと思います。
海南鶏飯の実食レポと評価
注文してから外の景色などを見つつ待機。そして、10分くらい経った後に、待ちに待った「海南鶏飯」が運ばれてきました!それがこの画像です。
注文した「海南鶏飯」が実際テーブルに運ばれてくるとちょっと感動(ウルウル)!なんというか「ご馳走」感が溢れるルックスに嬉しさと食欲が溢れ出てきました。
それでは、いただきます!
まずは口馴らしにスープを頂きます。メインの鶏肉の味を引き立たせるような控えめであっさりとしてやさしい味わいのスープ。アクセントのもやしのシャキシャキ感が嬉しいです。
いよいよメインの鶏肉を頂きます。肉は食べやすい大きさに切ってあり、とっても柔らかく脂がのっており、かといって脂っこくなく、鶏肉本来の味を十分に引き出したとってもジューシーな食感と味わいです。
そのまま食べても美味しいですが、テーブルに一緒に運ばれてきた小皿に入った「3種類のタレ」をお好みで鶏肉に付けて食べると、3種類の味が楽しめます!
上の画像にも映っていますが、「3種類のタレ」とは、左から「オイスターソース」、真ん中が「にんにくダレ」、右が「チリソース」ですね。(なぜかにんにくだけはタレと言ってしまうこの私)
私の場合、個人的に甘い味わいの「オイスターソース」と鶏肉の味を十分に引き出す「にんにくダレ」が好きです。
私が注文したのは海南鶏飯のセットなので野菜もついていました。食べやすく柔らかく美味しい小松菜がついています。鶏肉だけ、ご飯だけじゃないので栄養面の罪悪感も解消。しっかり野菜も食べられるのが嬉しいですね。
「海南鶏飯」の特徴と言えばこれ!といってもいいくらいの存在感を放つ「鶏油ご飯」。鶏肉を茹でた出汁と鶏油を入れて炊くらしいですが、これが本当にとっても香りよく、美味しく、鶏肉との相性バッチリです。これだけ食べても美味しいくらい。長粒の米を使っていて適度なホロホロ感とポロポロ感が口に広がり美味しいです。これは食べた人にしかわからない、といってもいいのではと思います。
この鶏油ご飯を食べたら美味しすぎてお茶碗一杯だけでは絶対物足りません。私はお茶碗2杯しっかりと食べてしまいました。
極めつけはこれ!オイスターソースを付けた鶏肉を鶏油ご飯の上に乗せて一緒にパクッと頂きます。鶏肉の旨味とオイスターソースのほどよい甘み、そして鶏油ご飯の異次元の旨味が200%マッチして優勝決定!あんたの勝ち、私の負け!美味しくて思わず笑みがこぼれてしまいました。(この時点で一人でほくそ笑む怪しいおじさんとなっています)
美味しさに舌鼓を打ちながら「海南鶏飯」を美味しく頂きました。幸せなひと時でした。美味しくてとっても満足でした。
口直しに食後のミルクティー(热奶茶)を頂きました。香港でよく飲むあのミルクティと同じ味わいで美味しゅうございました。
私が最初に店員さんに言えばよかったのですが、食前にミルクティが運ばれてきたのでちょっと冷めてしまいました。それはそれで美味しいのですが。今度は「食後に」としっかり伝えて頂きたいと思います。
この店の「海南鶏飯」。とっても美味しかったです。
ごちそうさまでした。(今日もご飯を食べられることに感謝)
まとめ
きょうは、私も大好きな中国のグルメのひとつ「海南鶏飯」を汕頭の有名店での実食レポを含めてご紹介させて頂きました。
私も最初にこの海南鶏飯に出逢ったときは、
「なんて黄色い鶏なんだ、それに見た目が生っぽくて、美味しくなさそう」
と思って最初はおそるおそる食べましたが、いざ食べてみると、その肉の柔らかさとプルンとした鶏の皮、そして調味料にディップして食べた時のあの口の中で広がる美味しさ、そして黄色いチキンライスのあとをひく美味しさと鶏肉の絶妙なコンビネーションにあっという間に心を奪われてしまいました。
この「南海鶏飯」、しばらく経つと、また食べたくなる料理の一つです。
あの美味しさと食感が忘れられないのです。
こんな美味しいものを開発した人に、表彰状を差し上げたい。(*^▽^*)
美味しい料理と言うのは、世界に広がるんですね。
まさに「美味しさに国境なし」です。(我ながらいいこと言う)
あなたも、もし召し上がった事が無ければ、是非一度食べてみてください。鶏肉なので、たんぱく質やその他の栄養素も豊富で、あなたの体を元気にしてくれると思います。
ここまで読んで頂いて、ありがとうございました。
また、中国の激うまローカル食文化の記事、続編をアップしたいと思います。
食いしん坊ブロガーのしげるでした!
それでは、また!
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