\ページ上部のアイキャッチ画像はCanvaを使って作成しています/
こんにちは、しげるです。
10月も半ばを過ぎてもう月末に近づきました。
季節もちょっと前までめちゃくちゃ暑かった夏が過ぎ、そして急に涼しくなってきた秋、そしてもうすぐ巷ではハロウィンだとかで、そのあとは冬の入口へ差し掛かり、やがてクリスマスだ、新年だ、とせわしく動いてゆく今日この頃ですが、如何お過ごしですか?
一年を締めくくるにはまだちょっと早いですが、今年は何か本当に激動の一年で、世界でもそして日本国内でも色々な事があった今年ですが、本当に健康が何よりで、そして命あって今日も生きている事って素晴らしいことだなぁってつくづく思う次第です。
私、しげるも家族とみゃおみゃおとここ中国で元気に暮らしております。
さっき、娘が友達の家へ遊びに出かけました。
妻は携帯電話でずっと小説を読んでいます。
息子は大学の寮で卒業論文に必要なプログラミングの課題作成に必死になっています。
うちのねこ、みゃおみゃおは今日も元気です。良く寝るねこちゃんです。
寝ていられるなんて、仕事で忙しい私としては、うらやましい~!(-_-;)
あれ?今日はそのみゃおみゃおが何か質問があるみたいです。
中国で長く生活していますが、私はいわゆる「〇〇花園」(ふぁーゆぇん)と呼ばれる実に85棟もある団地に住んでいて、そこには沢山の方がこの団地を購入し、或いは賃貸で借りて住んでいます。汕頭ではそこそこ名の知れた花園です。
汕頭は日本人が少ない街なので、この花園に住んでいる日本人はおそらく私と娘の2人だけだと思います(絶対)。
日本に住んでいると、例えば、一戸建てを買った、或いはアパートとかマンションに引っ越すと、ご近所に
とか言ってお蕎麦とか小さな粗品を持って渡したりするんだと思いますが、いまはどうなんでしょうか?
それとも、セキュリティーの問題とかであまり挨拶とかは行かないのでしょうか?
一戸建てに住む場合は廻りも一戸建てが多いと思うので、ご挨拶に行ったりすることがあると思いますが、アパートやマンションはいまは場所や状況によりけりかもしれませんね。
昔は「向こう三軒両隣」なんて言ってましたが、もう古き良き時代の事なのかもしれませんね。(ちょっと寂しいけど)
その「ご近所へのご挨拶」なんですが、ここ中国の場合はどうなっているのか?
挨拶に行くの?しないの?どっち?蕎麦持っていくの?(ここは中国。蕎麦はありえない)
今日はその「日本人が中国に住む場合のご近所づきあい」について書いてみました。
- 外国人が中国に住む場合のご近所づきあいについて
- ふだんご挨拶する人たちとは
- 実際のお付き合いはこんな人たちです
中国のご近所づきあいってあるのか?
私の経験とリアルな状況でお話させて頂きますと、私自身が住む中国の団地でのご近所づきあいに関し、積極的なお付き合いというのは、はっきり言ってありません。
私は家族と団地の東端の1階に住んでいますが、同じ団地内のお隣と言えるのは1所帯だけで、その方の住まいは本来通常の入口となる団地の鉄門を開けてから玄関のドアを開けて出入りしますが、その方はなんと自宅に入る玄関を取り外し、コンクリートで塞いでしまい、代わりに1階の庭側に大きな玄関を付けているので、玄関がお互い違う場所となり、我が家の玄関同士で顔がかち合わせになる機会が全くないんです。これ、分かりますでしょうか?
中国ではこういうことあるあるだと思います。(特に1階に住んでいる人の場合)
でも、それが出来るのは実は1階のみで、2階から上の階層は全て階段からつながる玄関から出入りするようになっています。2階から上の階層のひとはお隣と顔をかち合わせることもあるんです。
なので、我が家の場合、
- お隣に住んでいる人と普段から顔を合わせない
- お隣に住んでいる人の顔や名前さえも知らない
- 当然普段のご挨拶もしない
- お互い干渉しない
- 私の妻は以前数回挨拶したことがある
- でも、同じ1階なのでお互いの庭はよく見える
こんな感じなのです(-_-;)。
団地なので、何棟も別々に立っています。なので、向こう三軒両隣といっても、うちの場合、北側の向こう三軒は完全な別棟で「幼稚園」、南側の向こう三軒も完全な別棟で「物流会社」と「ペットショップ」なんです。
ですので、日本のようにお蕎麦を持参し「これから細く長く宜しくお願い致します」みたいな習慣は全くありません。もし行ったとしても、「なんで蕎麦?意味わからん。めんつゆはどうするんだ?安っぽいな。もしかしたら毒でも入れてるんじゃないのか?」なんて思われるかもしれません。知らない人から口に入れる食品を貰うと警戒する人もいるんです。
もちろん、お隣同士でお付き合いのある方もいらっしゃいます。もうお互い長く住んでいるとか、地元の人同士とか、お互い子供がいるとか、うまがあって仲がいいとか、趣味が合うとか、そういう場合、お互い行き来したり、買った物をおすそ分けしたり、近ず離れずで、関係を持つ、そういう人も中にはいると思います。
また、団地の建屋はレンガを積み重ねてその上にセメントを塗って出来たような半鉄筋コンクリート造なので、上に住んでいる人の物を落とす音が響いたり(例えばピンポン玉を落としただけでもコンコンコンと響く)、壁をコンコン叩いたりすると相手に響いたりするような構造です。こういう建物って中国は多いと思います。
では、どんなご近所とお付き合いがあるのか?
そんな感じですが、では全くご近所の誰ともお付き合いが無い、というとそれも違います。
あくまで我が家の例ですが、普段はこんな人たちと顔を合わせつながっているんです。
団地の出入り口のガードマンさんたち
会社に行く時、会社から帰ってきたとき、団地の出入口があって、そこを必ず通ってゆくので、顔なじみのガードマンさんたちにときたま挨拶します。
ガードマンさんたちは、お兄さんもいれば、おじさん、おばさんもいます。交代勤務でやっているようです。よく頑張ってるな~と思います。
お互い目と目があえば、「你好!」とか「上班了!」(仕事だ!)とか「下班了!」(仕事終わった!)とか、本当に何気ない挨拶ですが、します。たまに私が出張から帰り、スーツケースをガラガラ持っていたりすると、「お前、出張から帰ったんだよな?コロナは大丈夫なのか?」と一声かけられたりする時もありますが、「没事!」(大丈夫だよ!)」とか言ったりします。特に何かあるわけでもありませんが、住んでいる住人という事は相手もわかっています。
でも、こんな時もあります(;^ω^)。
- たまにガードマンが携帯電話に夢中でこちらを見ない時がある
- たまにガードマンが寝ていてこちらの存在に気付かない時がある
住んでいる団地の管理処の人たち
団地に住んでいると、「管理費」という請求が来ます。団地内の緑化とかゴミ処理とか水撒きとか、長くなった草木を切って綺麗に整えるとか、人件費がいろいろかかっているわけですね。そういう費用は団地に住んでいる人たちから徴収するんです。なので定期的に「管理費」「水道代」の支払いに管理処に行って払うわけです。(電気代、ガス代はアリペイで支払っています)
その管理処行くと、顔見知りの管理処のおじさんが大きな声で元気よく声を掛けてくるんです。
「よう!、今日は仕事は休みか?子供は大きくなったのか?いま何年生だ?」なんてね。
そんな親しくもないのに、なぜか子2人の供の存在は知っている。どこで知ったのか分かりませんが、そつなく会話をします。
先日、管理費を払いに行ったのに、「管理処から提供される黒いゴミ袋は今はない」、と言われ、いつ手に入るのか?と聞いても、「分からない、あんたの所だけじゃないよ、団地全ての人が無いんだ」と言われ、仕方なく帰ってきました。だったらごみ処理代は少し安くして欲しいよな~なんてせこく思ってしまうのでした。(-_-;)
でも、団地で何かあった時、頼りになるのが管理処の方たちなんです。
「停電した」、「水が出ない」、「ガスが止まった」、などなど。訴えればすぐに対応してくれます。いままでも何度かありましたね、お世話になってます。
宅配物集配ステーションの人たち
我が家の場合、「妻がネットで発注した物を、私が取りに行く」、というスタイルが定着しています。(妻はそれに慣れてしまい、荷物の到着連絡が入っても私が取りに行くのを待っている)
中国には「菜鸟」(つぁいにぃあお)というあらゆるネットプラットフォームから受発注された快递(速達荷物)を届ける集配所が街のいたるところにあるんですが、2日に1度、或いは多い時は1日に2度くらい携帯電話アプリに到着連絡が入るので、私が仕事帰りに取りに行くんです。
いつも行くその「菜鸟」集配所の人は夫婦で運営しており、娘さんが2人おり、住んでいる部屋が集配所の奥にあり、常に大量の荷物に囲まれ流れ生活しているというすさまじい世界。
私がしょっちゅう取りに行くもんですから、お互いの顔をよく知っており、挨拶もそこそこに、お互い携帯アプリを操作して、荷物の番号を伝え、受け渡しをします。
実は、昨年の夏休みに娘が短期間そこでアルバイトをしたことがあり、お小遣いを稼いでいたこともあるんです。エアコンも無い場所で無機質なダンボールや小包の中で次から次へと到着しては受け渡しをしてゆく仕事。大変です。
でも、そこの夫婦の奥様の方から「いい娘さんだね~」なんて言ってもらって嬉しかった。
もう、そういうアットホーム的な感じがあって、同じ団地内で生活している仲間みたいな感じです。ご近所付き合いとは言えないかもしれませんが、普段の生活に馴染んでいる光景ですね。
団地内にある床屋さん
上で述べた宅配物集配ステーションのすぐ隣に、これがまた私や妻が良く行く床屋さんがあります。
ここも、夫婦で経営している個人の床屋さん。カットやパーマが上手で男性女性共になかなか人気がある床屋さんです。
旦那さんが福建省出身、奥さんが汕頭出身で亭主関白気味な旦那さんと、気が強そうな奥さんで、話を聞いていると今にも喧嘩が始まるんじゃないかと思う事もありお客さんである私の方が緊張しますが、いつもそつなく会話が平和に進んでいます。
私も2カ月に1回くらいの割合で床屋でカットをするんですが、そのカットをしてくれる旦那さんとも長い間の顔見知り。
私の頭をどうカットするか、その旦那さんは言わなくても分かっていて、私が椅子に座るだけで思うとおりに短くカットしてくれます(最初はかなりバリカンを使ってもみあげもカットされて心配になる)。
私が座り、旦那さんがカットをしながら、お互い世間話をしたりします。その旦那さんは私が日本人だと知っているので、
「日本のコロナはもうだいぶ落ち着いているんでしょ?」とか
「あなたの髪は抜けやすいから、シャンプーはあまり使わない方がいい。ボクは緑茶で髪の毛を洗っているよ。緑茶の葉は油を落とす効果があって自然だからいいんだよ」
なんて持論を展開したりします。
たまに行くと先客がいて、時間がかかりそうなので次の日に行くときもあります。そういう時は、カット代が通常40元(約800円)なのですが、「30元でいいよ!」なんて気を使ってくれてなんとも嬉しいです。この間は2回とも30元(約600円)にしてくれました。正に、地元ならではの雰囲気とお値段ですね。この感覚、とっても心地いいです。
向かいにある幼稚園の方
我が家の真正面にちょうど「幼稚園」があります。
ちょうど団地の1階を2世帯分くらい使って改装し、外庭も人工グラウンド整備をしたり、滑り台などを置いて幼稚園に改装したような感じです。
そこで働く幹部の人たちですが、お兄さんとおばさんがいて、以前、私の息子と娘もそこの幼稚園でお世話になった仲です。昼のみならず、夜はピアノ教室になるので、一時期、妻の半強制教育で息子も娘もピアノを習っていた時期がありました。
ある程度までは弾けるようになりましたが、あまり好きではなかったようで、息子も娘も途中でピアノの学習を断念しました。やっぱり無理やりは長続きしません。
そうこうして長年が立ち、たまにすれ違う時も軽く挨拶する程度となりましたが、お互い顔を知っている仲です。少なくとも20年くらい続いているのですごいと思います。
いいな~と思うのは、毎朝、毎夕、子供たちの元気な声と明るい音楽が聞こえてくることですね。親たちが送り迎えして賑やかになり、その正面に我が家があるので、常に明るい雰囲気になってます。幸せな雰囲気を感じます。これはたまたまでしたが、いい場所にしたな、と思っています。
家族ぐるみで長年お付き合いしている方
いままで書いてきたのは、私の家族が生活する上でふだん接触する方々でしたが、実は、本当の意味で家族ぐるみでお付き合いしている方がいます。
それは、私が汕頭に来て通訳を通じて知り合いとなった、仕事上関係のある地元の業者の方でした。
仕事を通じ、だんだんとお互いの気が知れて、やがて一緒にご飯を食べるようになり、そしてやがてお互いの家族ぐるみで一緒にご飯を食べるようになっていきました。
ですので、私が結婚する前からの付き合いであり、やがて私が国際結婚をして、2人の子供(一男一女)が生まれ、相手も2人の子供(一男一女)を育て、お互いの子供が成長する過程を見ながら、仕事を通じ、お互いの家も行き来するようにして、生きてきたんです。
その業者の方は、一見とっつきずらそうな感じでしたが、実はすごく実直で真面目、決して上っ面だけで付き合っているような方ではなく、現実を直視する方でアドバイスもくれる方。奥さんも明るくおおらかな感じの方で、中国で生活する中で、分からないことを教えてくれたり、いろんな情報をくれたり、子供の事を心配してくれたり、困った時には助けてくれるような方でした。
「仕事を通じた業者なんだから優しくしてくれるのは当たり前でしょ」、と言われればそうかもしれません。
でも、仕事の関係で波のある中でも、お互いの絆と家族関係は壊れることなく、ここまで来ました。もう、ここまでくるとお互いがそこにいて当たり前みたいな感情が入ってしまってますね。いまでは、つかず離れずのお互いなんでも相談できる仲となっています。こんな関係がずっと続けばいいな、と思っています。
まとめ
中国で生活するうえで「ご近所付き合い」はあったほうがいいかもしれません。
なにかあった時に「助け」になってくれます。
でも、いろんな人がいるので、相手の事も良く観察して判断した方がいいと思います。
信頼できる誰か「一人」でもいいのです。
信頼できる人には信頼できる友がついているのです。
信頼できるご近所付き合いをして、生きた情報を共有して、助け合いながら、生活してゆく。
こちらから心を開けば、相手も心を開いてくれます。
あなたも、もし中国におられるなら人とのつながりを楽しみつつ、楽しい中国生活を。
ここまで読んで頂いて、どうもありがとうございました!
それでは、また。
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