\上部のアイキャッチ画像はCanvaを使って作成しています/
こんにちは、しげるです。
9月に入り、まだまだ天気も暑いですが、お元気でお過ごしですか?
9月から12月ってあっという間だと思うんですよね。
秋から年末までたったの4か月。
4か月後にクリスマスとか新年が来るなんて信じられない。(私だけか?)
また年末レポート(本業の方)書かなきゃならんのかよ、っと少しいじけてしまう私ですが
昨年のをコピペして年月日だけ変えてあとは少し手直ししてOKという超合理的考え方で今年も進めます。(笑)
今日の記事のタイトルですが、「中国の人との関わり方」とやさしーく書いていますが、
つまりは、
「日本人と中国人、渦巻く ~ ザ・人間関係」
の事なんですね。(なんかこわっ!なんかのドキュメンタリー番組みたい)
一度は書いておきたいなぁと思っていたので今日書いています。
私は中国に長く住んでいますが、こんなに長く住んでいても未だに慣れない中国の人の思考とか人間関係みたいなものがあります。
それでは、中国の人のこういうところを理解しておくと気持ちが楽になる、コミュニケーションが楽しくなる、私が経験上持つ数珠の知識をあなたにそっと教えます(笑)
- 中国の人との関わり方について
- 中国生活のリアルな一面
- 中国長期在住者が感じること
- 中国の人とのコミュニケーションのコツ
中国の人は面子を重んじる
中国ではよく使う「面子」(メンツ)という言葉。
日本でも日本語化されているかと思うくらいよく使う言葉ですが中国でもよく使われる言葉です。
でも、そもそも「面子」ってなに?
そう思うので私もその意味を中国のネット(百度)で検索してみました。
そうすると、このような意味が出てきました。(要点を抜粋)
面子とは何か?
- 面子とは物理的な表面のこと
- 面子とは表面的な虚栄のこと
- 面子とは人間関係の中で形成され表現されるもの
- 面子とは人の社会的存在感、面子とは人の自尊心と尊厳の体現
- あなたがよりすごくなる時、あなたがより強くなる時、より面子も大きくなる
とまあ以上のようなことですが、つまり、日本語的に言うならば、
「人の顔を立てる」
「人の顔に泥を塗らない」
事と同義と考えて良いかと思います。
例えば、私の経験でいうと、ある日、会社の出勤時間に遅れてきた社員がいるとします。管理者である私がその社員が遅刻したことを糾すために、事務所の他の社員のいる中で指導するのではなく、あえて本人を会議室に呼んで、私とその遅刻した社員が1対1となって本人の遅刻を糾す、とかですね。
そうすると遅刻した社員も素直になり、謝り、「分かりました。今後は注意します。」とほぼほぼなります(そうならない場合もある。自己防衛を貫く社員もいる)。その後、遅刻した社員は他の社員に自分が叱られた事を知られずに仕事に戻ります。
でも事務所の皆の前で叱ると、すぐに言い訳のオンパレードとなる(実際あった言い訳)
社員A:「車に乗ろうとしたら鍵が見つからなかったんです」(-_-;)
社員B:「いつもは混んでいない道が大混雑していたんです」(-_-;)
社員C:「バイクのエンジンが故障してかからなかったんです」(-_-;)
遅刻した社員は自分の事は棚に上げて、全部人やモノのせいにして、必死に自分の「面子」を保とうとするわけです。
どれもこれも言い訳にならない言い訳ですが、「だったらちゃんと来れるように自分で遅刻しないように考えて対処しなさい!」というのが私の言い分ですよね。
実際、中国の仕事や生活の中で、いろいろな面子を保つ場面が出てきますが、これを知っておくとスムーズに問題を処理できるし、人間関係がギクシャクしないし、自分もストレスが溜まりませんよ。
どんな人も面子が至極大事。相手を選ばず相手の顔を立てるようにしよう。
中国の人は議論好き
中国の人は、【議論】が大好きです。
一つの話を長々と自分の考えがいかに正しいのかを訴えるように【議論】をします。
私もその議論に何度も巻き込まれています。
私は話の要点と結論だけ話し、さっさと終わらせたいタイプだけど。(-_-;)
中国の人が他の人に自分の話を聞かせる時によく言う言葉があるんです。
「我跟你说,XXXXX」(あなたにいいますけどね、、)
「你听我说,XXXXX」(ちょっと私の話を聞いて、、)
「你听我讲, XXXXX」(私の話を聞きなさいって、、)
中国に詳しいあなたなら上の言い回し、何度も聞いたことがあると思います。(*^▽^*)
私が勤める中国の会社での話ですが、社内の上司と部下、同僚の社員どうし、社外のいろんな業者であれ、取引先であれ、一旦議論が始まると長い論戦が始まります。長々と自分の考えを述べ、相手に自分の話を分からせ、自分がいかに正論なのかという事を主張してきます。
まず、ある2人が議論しだすと、横で聞いていた別の3人目が話に加わり、更に4人目が口を出し、めちゃくちゃにぎやかになる。
議論が好きなのか、、、それとも単におしゃべりなだけなのか、、、
そう思わずにいられません。
言い伏せるか、説き伏せられるか、は時に議論する人の面子にも関わるので必死です。
最後は色々話した後、各自言いたい事を言いたいだけ言って、ある程度の落としどころを見つけて話は終わります。
事務所でその議論をされるとうるさくて、自分の仕事に集中できないので、
「うるさいから会議室に行って話をしなさい!」と怒鳴る事もたまにあります。
するとすっと話が止まったりして仕事が再開されます。
中国語が分からないと、この議論に加われないし、ある程度理解できる顔をすると中国語の弾丸が思いっきり飛ばされて耳にタコができそうです。
「中国の人の議論好き」
中国に来られる方は事前に心の準備をしておくとショックが少ないかしれませんね。
中国の人は議論する事が好き。いやな顔をせず、議論に付き合いましょう。最後は問題も解決しますよ。
画像引用元:O−DAN
中国の人は感謝に弱い
中国に来て「一番簡単」で、「一番大切」で、「よく使い」、「人に喜ばれ」、「気持ちが伝わり」、「人間関係が良くなる」言葉。
それは、まちがいなく、
「謝謝」
です!
「感謝」とか「多謝」とかも言いますね。
深い感謝を表すときに「非常感謝!」っていうのもよく使います。
私も一日に何回「謝謝」と言っているか分かりません。(*^▽^*)
職場でも家庭でも、友人の間でも、タクシー使ったときでも、買い物をしているときでも、いつでも、どこでも。。。。
なにかをしてもらったら相手の顔を見て「謝謝」と言い、感謝の気持ちを伝える。
これって、物事を順調に運ぶためにとってもとっても大事です。
これって言う方も言われた方も気分がいいもんなんですよね。
まして、外国人の私が中国で一緒に仕事や生活をしてお世話になる。
分からないことも多く、外国人には不便な面も少なくありません。
そう、中国で生活する以上、身近に助けてくれるのは中国の人なんです!
「謝謝」、もう、中国コミュニケーションの最高の潤滑剤です。
「謝謝」と言うと言われた方は嬉しくて「不要謝」とか「不客気」とか言ってくれます。
って感じですね。
人に言葉に出して「感謝」するとね、必ず相手が「笑顔」になる。
ちょっとトラブっていた何かがあったとしても、感謝を伝える事で、本来あったであろうトラブルが最小限になったり、消えたりする。
或いは、相手がそれ以上の事をやってくれたりする(期待しちゃいけないけど)。
- 人の役に立つことが出来た
- 人を助けてあげる事が出来た
- 人に感謝されて自分が評価された
こういう事って当たり前だけど、謝謝って言われると中国の人、みんな喜びます。
もちろん私も同じ。言われたら「不要謝」とかじゃなく「好!」(超簡単 笑)なんて言ってたりします。
でもね、たまにそんな感謝の言葉も言わない人もいるから、余計に言葉で感謝を言われると嬉しいのかもしれない、と私は思っています。
これからもずっと使ってゆきます。シンプルで素敵な言葉、「謝謝」。
外国人だからこそ「謝謝」を言いたい。この言葉を当たり前に言える事は、平和な中国生活の基盤となる。
年代で感じる仕事への考え方の違い
年代で人を区別してはいけませんが、私が働いている中国の職場では少なからず年代による仕事への取り組み方の違いを感じます。私個人として感じている事です。
中国では生まれた年代により「〇〇后」(〇〇ほう)と言ったりします。
例えば、私の場合、1964年生まれなので60年代、つまり「60后」(りゅうりんほう)と言います。
80年代なら「80后」(ぱーりん ほう)
90年代なら「90后」(じゅうりん ほう)
実は、私の働いている中国の会社には事務所に私を含めて3人の「60后」がいるんです。
しかも!生まれた年も全くおんなじ1964年生まれ。いわゆる花の同級生!(*^▽^*)
こんな事って珍しくありませんか?あなたの職場にもいますか?同級生。
私の職場には、総務部に1名、財務部に1名、私が1名、もう一人出納担当で1名いましたが8月下旬で退職しました。
この3名(この間まで4名)、言える事は、仕事に対してすごく「真面目」で「粘り強く」、「前向きで」、「積極的」で、「責任感」があります(いやっ、自分を自慢しているわけではありません。社員を評価しています)(-_-;)
たしかに年代に関わらず社員は皆真面目に働いています。皆、生活の為です。
けど、60年代と70年代はなんか似てるというか、礼儀とか、仕事に対する態度とか、近いように感じます。中国もその年代は頑張らないと生きて行けないような、苦労も多くて、不自由な事が多かったんじゃないかなと思います。
一方80年代は、私の知っている中では中国の一人っ子政策が始まり、両親とそのそれぞれの祖父母の愛情を受けて甘やかされて育ってきたと同時に、子供一人で両親の面倒を見なければならず、子供の負担が激増するという自由と不自由のギャップの環境に置かれた中で生活してきた方が多いのかなと思います。
そういう意味で、80年代は甘えん坊だけど苦労を余儀なくされた、だけど自分のしたいことをしたい、という両方が溶け込んだような仕事への対応も見受けられます。
90年代(今の30歳代)は、待遇重視で、言われたこと以外はあまりやりたがらず、苦労したくないタイプ。
00年代(20歳代)は、私の息子がそうですが、不自由なく、勉強以外は苦労もあまりせず、なんでも揃う時代に生まれ、仕事も工場とかのブルーカラーではなく、ITとかの企業でホワイトカラーとして高い目標を持って働きたい新たな考えを持った年代かもしれません。そこに60年代の考え方を持ち込むと摩擦が出てくることもあるかもです。
中国で生活する中で、もしその方の生まれた年代を知る機会があれば、そういうことがあるかもよ、程度に心にとめておいてくれたらと嬉しいです。まして、その人と一緒に仕事するとか、上司部下の関係になったりすると、少なからずそういう年代の影響も受けますので。
自分と相手の年代を理解しておくと、人選やパートナーシップ形成に役立つ。
画像引用元:O−DAN
中国の人は個人プレーヤーが好き
仕事やスポーツ、その他の事で複数で何かをする場合、チームワークって大事ですが、中国の人の中でチームワークを作り出すのは一苦労だな、と感じています。
また中国での仕事上の話になってしまいますが、個人プレーで満足するタイプが多いように感じます。もっともチームプレーを重んじる人もいますが、「個人に与えられた仕事」を「個人レベルで完成させる」、「それ以外の事は自分の仕事ではない」、と基本的に割り切る人が多い。
私は中国の会社の中では管理職で複数の部門の上司の立場なんですが、部門をまたがって仕事をチームでやる場合、「義務と責任の線引き」に戸惑う社員がいます。
時には「自分の仕事じゃない」とやらなかったり、それをさせるために上司として理由を話したり、理解し協力してもらうよう促したり、ただでさえ営業の責任者で数字をあげるのが本分なのに、そんな一人一人の考えの違いの為にただならぬ苦労をしたりして、数字に出ないけどこれをやらなければ数字にさえも結びつかない、という中で事を進めているわけです。ハイ。
ただ、ミッションと相応の待遇の中ではやり遂げる人が多いので、「最初が肝心」ですね。
特に人を採用したての頃の教育は大事です。
あとから付け加えると、「自分の仕事じゃありません。それは自分の範囲以外の仕事なので、やるなら給料を上乗せしてください」と言われるのがオチなのです。
日本のように「以心伝心」「そんなことやって当たりまえ」の精神は無いと思った方がいいです。
中国の人の個人プレーを尊重しながら、チームプレーで自分が役に立つ場を与えよう。
中国の人は待遇を重視する
待遇のお話。つまり給料やボーナス、色々な奨励金、得られる福利厚生のお話です。
これは中国に限った事じゃありませんよね。日本もそうだと思います。
中国には「自分の待遇のみならず、人の待遇も知りたいタイプの人」が沢山いる。
いや、全員そうだ、といっても過言ではありません。(笑)
自分はこの仕事でいくら稼げるのか、ボーナスはあるのか、奨励金はあるのか、福利厚生はあるのか、休みはどれくらい取れるのか、等、この会社で働く意味を全て「お金」で判断します。
日本よりも待遇面に対する要求は強いですね。
一般社員や、ある程度の役職がある社員の場合、管理者である私にズバズバと「給料をもっと上げてほしい、そうでないと困る、家族を養う必要がある、最低でも〇〇〇元アップを要求します。もし上げてくれなければ会社を辞める」と実績を除外しして堂々と言ってきます。
最初の頃は面食らってどのように答えたらいいか迷いましたが、今はそう来たらこう返す、くらいの事は言えるようになりました。
そういう相手を納得させるためには、「自分の仕事への成果の有無」、「会社の給与規定、昇進や昇給規定」、「会社の状況」を話すことです。ただ、そうは言っても納得しない社員もいます。その場合は、私の上層部門へのお伺いを立てて決済してもらいます。
大事なのは、「すべてを自分で背負わない」事です。(これ大事です)
「日本の上司が不同意だ」、「社長が不同意だ」と言えばいいのです。そうすると、「私がその社員に対して真摯に対応してくれた」、「満足はしないけど出来る事はしてくれた」、と理解してくれて、一旦はしばらく待遇の話が保留になったりします。
またぶり返す場合もあるので、その時の状況で対応すればいいと思います。
中国の人が待遇の話をしてくるのは正常です。臆せず対等に対応しましょう。
中国の人は食事の席を重視する
中国の人は食事の場を大切にします。
「同じ釜の飯を食う」と日本でも言いますが、食事は中国にとってはなによりも大切なんです。
日本では、ご挨拶に、「今日はいい天気ですね~」と言ったりしますが
中国では、ご挨拶に、「你吃饭了没有?」(ご飯を食べましたか?)と言います。
歴史の変遷の中で食事もままならない時代もあったからこその挨拶ですが、その大切さは今にも引き継がれています。
ですので、中国で生活するなら、会社の社員や取引先、ご友人を食事に誘う事をおすすめします。
食事に誘う行為は、「相手を重視している」という事。
食事に誘われた方は、「タダ飯が食える、いや、重視されている」という認識。
何を食するかは、誘う側が相手に希望を聞いてもOKです。逆に喜んでくれます。普通は、「なんでもいいですよ!」と言ってくれるはずです。たまに、「あの店の牛肉火鍋が美味しいからそこにしませんか?」と逆提案される場合もありますが、相手が乗り気であれば話も弾むはずです。
そして店に入り、メニューを見て頼み、お酒や食事を共にする。
食事が始まれば、普段話せないことや、相談事、身の回りの事、困っている事、お互いの考え方、そしていろんな生の情報交換が出来て得られるものは莫大です。
ご想像にたやすく、それが仕事の接待なら、お互いの気持ちが通じ商売がうまく行く。それがプライベートなら、ご友人や恋人と更にお近づきになれる、という訳です。
食事の後のお勘定は、必ず誘った方が払うようにしましょう。割り勘とかは無しです。
トイレに行くふりをして、先にお勘定を済ませる、のがスマートです。
誘われた相手は言うはずです、「今日はありがとう。今度は私が知っている店に是非一緒に行きましょうね」と。
画像引用元:O−DAN
ちょっと昔の話ですが、中国の取引先の方が言っていました。
「酒量是销量」(酒の量が売り上げの量だ)(*^▽^*)
いろんな事が合理的に動くようになった現在の中国で、いまどきこんなことを言っている人はまずいないでしょうが、それくらい大事なのです。
私も今でも食事の席は大事にしてますよ。
一緒に食べるのは何と言っても楽しいし、日本人にはわからない、毎回違うお店に行って食べたことが無い美味しいものが食べられるのも楽しみのひとつです。
中国の方と一緒に食事をする機会を作りましょう。その良さがよくわかります。
以上、中国の生活がより楽しくなるための中国の人との関わり方を書いてみました。
経験から書いてしまって、文章が長くなってしまいごめんなさいね。
あなたのお役に立てれば嬉しいです!
ここまで読んで頂いて有難うございました!
それでは、また!
\この記事が良かったらいいね!してくれたら嬉しいです!/
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