\ページ上部のアイキャッチ画像はCanvaを使って簡単作成!リンクはこちらから↓/
こんにちは、しげるです。
中国に住んでいると、当然廻りはほとんどの人が中国人です。
北京や上海などの日本人在住者が何万人もいるところならまだ仕事、趣味、サークル、交流会、商工会などを通じて日本人との交流もよくあるでしょうが、私が住んでいる広東省汕頭というところは本当に日本人が少なく、街を歩いていても日本人とすれ違うこともなく、同じ団地にすむ日本人はおそらく我が家の私と娘だけだと思います。
更に、ここ1-2週間は汕頭もコロナ感染が思わぬ形で広がり、感染抑制のため、お役所さんによる管理が厳しくなり、本来近日予定されていた汕頭日本商工会の交流会もキャンセルとなってしまいました。(普段顔を合わせないのに、更に顔を合わせなくなる現実)
ま、そう言う中でも、中国人も日本人も同じ人間。生まれた国、言葉、文化や育ちが違えど、同じ命を持って生まれた人間同士。縁あってここで出逢い、お互い働いて生活して生きてゆくためにここにいるのですから、仲良くやっていかなきゃいけない。そして、どんなことがあっても、頑張って動けば、何とかなるっちゃ言えば何とかなっちゃうんですよね。
そういうわけなので、ここ中国で生活をしている以上、当然こちらに住んでいる廻りの中国人の方といろんな形でお話をしたりする機会が生まれます。
中国に来てからこの25年間、実に色々な方とコミュニケーションを取ってきました。
会社の社員たち、取引先の方、業者の方、お役所に勤める公務員の方々、タクシーの運転手、中国の友人、知人、同じマンションに住む方々、お店の方、出張先で出逢う人々、ここに書ききれない、本当に色々な方と。
ふと、考えてみたんですが、「それっていつも聞かれるよな~」と思う中国の方からの質問ってあるなーと感じています。そのたびに答えるのが面倒なのでもう、独自の回答のテンプレート作って、こういう質問はこういう答え方をしよう、なんて思ったりもするのですが、とりあえず聞かれた質問にはそつなく答えている私です。
中国に興味のあるあなた、これから中国に来ようと思っているあなた、もう来られたあなたのために、私が中国の方からよく受ける質問に関して記事を書いてみました。
それでは、いってみましょう!(*^▽^*)
- 中国にいるとよく受ける質問
- 中国のとらえ方と日本の実情のギャップ
- そういう質問から日本人の私が考える事
中国にいるとよくされる質問
①日本人って毎日寿司を食べているの?
だいたい私が日本人だっていうと、中国の方より「日本って○○だよね!」とか「日本人って○○○なんでしょ?」なんて決まりきったように聞かれます。
この「日本人って毎日寿司を食べているの?」というのもそのひとつ。
私は、「寿司って日本人にとってちょっと贅沢で特別な食べ物なので毎日は食べないし家でも作らない。普段はパンや麺、ごはんに焼き魚とか、肉とか、野菜を炒めて食べてますよ」と返します。
一体どこで毎日寿司を食べているなんて知って私に言ってきているのか分かりませんが、おそらく中国国内で視聴できる中国系SNSの「微博」(うぇいぼー)とか 動画配信の「 哔哩哔哩」(びりびり)や流行りのショート動画配信「抖音」(どぅいん/いわゆるTik Tok)とかで断片的に得られた情報からこういうイメージが付いているのでしょうね。
②日本人の女性は普段から着物を着ているの?
この質問も実際何人もの中国人から聞かれたことがあります。
「日本人の女性っていつも着物を着ているの?」
それを聞くと、私は、「いつもじゃなくて、日本の記念日に着るんですよ。例えばお正月とか、成人式とか、あと京都とか行くと舞子さんとかが着ていますよ」なんて適当に答えてます。
ここまではいいのですが。。。でも、ちょっと、「えー?なんでそう見えるの?」なんて質問があるんです。
「着物の後ろについているあの「座布団」は何のためなの?」
「ざ、座布団?!」
その中国の方はどこかで見たのでしょう。日本の女性の着物の写真を。それで、後ろに束ねられている着物の「帯」がちょうど四角形でまるで「座布団」のように見えたのだと思います。
③日本人女性は旦那さんが帰ると玄関でひざまずくの?
この質問、「日本人の女性って旦那さんが仕事から帰ってくると、玄関に出てきてひざまずいてお辞儀するんでしょ?」なんですが、
「一体、何時代の話をしているのでしょうか???」と思ってしまいます。
それもこの質問、一人や二人ではありません、もっと多くの方に聞かれたことがあります。
この質問の出どころは、やはり日本の何かの「時代劇」でしょうね。そう、男性がちょんまげの時代の時代劇。あるいは、日本を紹介する動画や画像から来ていると推測されます。こういう動画や画像を見て目に焼き付いていて、「日本ってこうなんだ、やっぱり日本の女性は礼儀正しくて、旦那さんに従順なんだな~」なんて思っているようです。
ですが、なによりも、
そこで情報がストップしているのがすごい!
私は、「いや~、すごく昔はそういう時代もあったけど、今は時代が変わったよ。男性も女性も働いてお互いに忙しいから、そういうスタイルはもうあり得ないですよ。旦那さんも早く帰ればごはん作ったりしますもん!(私のように)」と答えています。
④中国の奥さん以外に日本にも奥さんいるんでしょ?
これ、私が中国の女性と国際結婚して子供も二人いる話をした時だと思いますが、何気なく相手の中国人男性の方に聞かれました。
「あなた、中国に奥さんいるけど、日本にもう一人奥さんいるんでしょ?」って。
私、「いない、いない、中国の奥さん1人だけですってば!日本にいる訳ないでしょ、そんな養うお金もないし、いないですよ!」と手を横に振って否定しましたよ。
私を見て「そういう男」(-_-;)、に見えたのかどうかは分からないですが、なんでそう思うのかな~、と逆に思いました。おそらく、私が日本を離れて中国で生活している事、奥さんが日本にいても中国の奥さんにはバレないと思っている事、それか、中国で閲覧できるいろんな日本のゴシップ記事や動画を見て、日本人男性はそういうもんだ、くらいに見てたのかもですね。
でも、真面目にやっている私みたいな男性がそういう目で見られるのは宜しくない。そういう人がいるから日本人男性である私も同じ目で見られるんだと思うんです。世の日本人男性の皆さま!「海外でも、羽目を外さず、ごまかさず、嘘をつかず、真面目に生きましょう!」。
ここに宣誓します!
ここまで宣誓しましたので、信じて頂けたのではないかと思います。(たぶん)
⑤日本人は箸を使って食べるの?
これも聞かれたことがあります。
「日本人って箸を使って食べるの?」(心の即答:当たり前だろ!)
私は、「そうですよ。中国の皆さんと一緒です。お箸の文化は遠い昔中国から来たのでお箸を使っています」と答えます。丁寧にね。(笑)
日本人にとってお箸を使って食べるなんて当たり前っていえば当たり前ですが、その原点を聞かれるような質問に「日中古代文化史」なんて様なものをおさらいしているような気持になります。
じゃあ、お箸でなければ何を使って食べていたというのでしょう?ナイフとフォーク?それとも手づかみ?その質問はまだしたことが無いので、今度この手の質問をされた時に逆に質問してみたいと思います。その結果を、またブログでご報告しますね。(楽しみ~)
ちなみに中国で「お箸」は「筷子」(くぁいず)です。
⑥日本人男性はみな「ちょび髭」をはやしているの?
この質問、絶対ドラマと映画のせいだ!と思うのは私だけでしょうか?
中国の方に、冗談なのか本気なのか、「日本人の男はみんなここ(鼻の下)にちょび髭をはやしているはずじゃないの?どうしてお前は無いのか?」
心をぐっとこらえて、「いいえ(笑顔)、ちょび髭はほとんどの人がはやしていませんよ。昔はそういう時代もありました。今は違います。ごくたまにはやしている人もいますけどね」と答えます。
私はもうめっきり中国のテレビは見なくなりましたが、それでも今でも中国では、テレビドラマで日中戦争時代のドラマをやっていたりして、その中で中国人が日本人に扮して日本の戦時中の服を着てドラマを演じていたりするのを見かけます。
その話す言葉も、上手な日本語を話したりしているのを見たことがあります。「いったい彼は日本人?それとも中国人?日本語どうやって覚えたんだろうな?」なんて感心しながら見てました。
決まって日本人の役回りは鼻の下にはっきりくっきり分かるほどの「ちょび髭」をはやしているのです。逆にこの「ちょび髭」が無いと日本人の役として風格が付かないという事でしょう。その延長線上で、実際の日本人は今でも「ちょび髭」をはやしていると誤解されているのです。
- 私が思うに、この「誤解」された演出が、それを観る人たちの「誤解」を生んでいるものもあります。そういう誤解は正すべきだし、正しい伝えられ方をしてほしいものです。
- SNSが発達したいまは、中国の若い世代はもうとっくに真の日本を知っている人たちも沢山います。もっと広くSNSを通じて真の日本を知ってほしいと願っています。
⑦日本語の「ヨーシ、ヨーシ!」ってどういう意味?
私が勤める会社の中国人社員や知人やタクシードライバーの中にもこんな質問をしてくる人たちがいます。
「日本語のヨーシ、ヨーシってどういう意味なのか?」
これ、返答してもいいんだけど、ちょっと待って、そんなの中国ドラマの見過ぎじゃないの?と思い日本人として少し気分が悪くなる質問ですよね。
でも、まあ、そこは冷静に、理性を持って、「それは中国語の「好」(はお)と同じ意味だよ」と答えるだけにとどめます。どうしてこの日本語を知っているんだ?なんて話そうものなら行く先が見えているその先の話が長くなるからです。
これもまあ、さかのぼれば、歴史上の出来事に行きつくわけですが、中国もいまや世界経済第2位の国になったのですから、そういうドラマもいい加減やめてもらいたいですよね。
始めて中国に来る日本人が聞いたら面白いこというな、と思う人もいれば、そう思わない人もいる訳だし、こういう話題がだんだん出てこなくなることを願う一人です。
⑧日本人の女性はみな可愛いくて優しいよね?
中国では、中国系動画配信ネット(哔哩哔哩(びりびり)など、通称「B站」なんて言われます)から得られる影響もあり、日本の最近のドラマやTVのバラエティ番組さえも見る事が出来ます(もちろんすべてではありません。検閲を受けています。)
そういう動画には中国語の翻訳が出てきたりして中国の人でも視聴しやすいようになっています。
いまでは、日本に旅行や留学で行く中国人の方や、逆に中国に留学や仕事、旅行などで行く日本人も多くなり、2国間の民間交流も活発になってきてますよね。ただここ3年ほどは、新型コロナ感染拡大のため、2国間の渡航制限が色々と変化を持ちながらなされているのが現状で、自由に行き来出来づらくなっているのが残念なところです。
そういうこともあり、中国の方によく聞かれるのが、「日本人の女性はみな可愛くて腰も低くて優しいよね」という質問。これ、男女問わず中国の方から聞かれます。
実際、何かのきっかけで日本や日本人を知る機会があり、その際に感じた事が強烈に残っているんだと思います。特に、中国人の方々が日本に旅行などで行ったときにものすごくそれを感じると聞いたことがあります。
私からは、「そうですね~。中国から見るとそういう女性が多いと思うんでしょうね。実際、日本人の女性はかわいらしい人が多くて言葉も丁寧だし、人にやさしいですよ。でも、全部が全部そうだとはいえないところもあるにはある」と答えます。(なにそれ、あいまいじゃ~)
⑨あなたの家族は中国にいるけど日本語を話せるのか?
これは、私の他のブログ記事でも書いたことがありますが、日中国際結婚をしていて子供もいるとなると、私の実体験上、100人がいて100人が聞いてくる質問です。
「あなたの奥様と2人の子供は、中国にいるけど、日本語は話せるんですか?」
この質問、毎回心にグサッときます!
私の回答:「それがあまり、いや、ほとんど出来ないんです。妻は中国人なので100%中国語です。子供たちは家でも、外でもほぼ100%中国語を話します。でも、息子も娘も日本のアニメやドラマが大好きなので、日本語で耳に入って来るので知っている日本語は沢山あります。私も家で中国語をしゃべってしまっているのでこうなっています」と答えています。
家庭によっては、父親が日本人、母親が中国人の場合、父親は日本語で、母親は中国語で子供たちに話しかけてバイリンガルに育てる、ということをやっている素晴らしい家庭もおりますが、我が家の場合はその見本から見事にはずれている家庭です。
子供達が幼稚園か小学生低学年の頃は、私が日本語で少しだけでも話しかけていた時が僅かながらありましたが、子供たちが理解できない状態が続き断念してしまいました。
ハーフの子供たちの場合、アイデンティティの確立で悩む子供たちが多いと聞きます。ハーフですので日中両国間の言葉と文化や習慣を身に着けてほしいと願っていますが、子供たちが「自分は一体日本人なのか、中国人なのか」で悩むときが来ると思います。
その時になって、どっちつかず、の状態は避けなければなりません。少なくともどちらかの言語がしっかり話せ理解できること。文化や習慣はあとから付いてきます。でも、言葉は小さい時から学ばないと大人になってもうまく話せないと思います。
ですので、我が家の場合や、中国で生活し成長する以上、中国語をしっかり学び母国語とすること。そのうえで第2外国語として日本語を学んでほしいと思っています。
実際にそうなるのは、親の理想であって、子供の理想ではないかもしれませんね。
答えを出すのが難しいテーマです。
⑩あなたは中国語をなぜ上手に話せるのか?
この質問は、もう私が25年も中国にいるからよく質問されます。
「あなたは中国語をなんでそんな上手に話せるの?もう中国通だね!」
私の回答は、「そりぁ私中国に来てもう25年も住んでいるので自然に覚えちゃいましたよ。自分の妻も中国人だし、会社の社員も中国人できれいな標準語を話す人がいて、少しずつ聞いたり話したりしている内に覚えちゃいました(笑)」と答えます。
それでも、仕事では、会議にあえて日本語が出来る社員に通訳頼んだり、業者と話したりする時もあえて社員に通訳を頼み、直接話せる状況を避ける事もします。この方が時に国際間の交渉事がうまく行く場合があるんですよね。当然その逆で営業活動などはもう社員に対しても得意先に対してもバンバン中国語でコミュニケーション取っちゃいます(笑)。
まとめ
今回は「中国に来ると必ず聞かれる10の質問」というテーマで記事を纏めてみました。
全て私自身が実際に経験したことですし、もしあなたが中国に来たならまた別な事をよく聞かれるかもしれません。旅行なら日本の事とか、留学なら学校や語学の事とか、ですね。
私が感じる事は、中国と日本は地理的に近いにもかかわらず情報や知識の大事な事が遮断されてしまっていて事実とは異なるイメージでここまで来ていることも多々あります。これからは、私たち日本人と中国人が民間ベースで積極的に友好を図り、お互い正しい知識と情報を交換してゆく、これが今後の日中関係(ちょっと大げさ)を更に良好にしてお互いの心を近づけてゆく方法かもしれませんね。
きょうも最後まで読んで頂いてどうもありがとうございました。
それでは、また!
\この記事が良かったらハートのマークにいいね!してくれたら嬉しいです!/