こんにちは、しげるです。
振り返れば5月も終わり、6月になりましたが、お元気にお過ごしですか?
もう2023年も半分が過ぎようとしているんですね。この間まで春節だったのに(いつまで昔の話してるんだ?)。いやー、一年って本当に早いと思います。
私の住むここ広東省の汕頭市も春を過ぎて初夏のような季節となり、過ごしやすいですが、日中は気温も30度以上になり非常に蒸し暑く、半袖半ズボンで過ごすことが出来ます。とはいっても、こんな格好を出来るのは会社がお休みの日だけですけどね。
私も平日はこちらの会社(日系企業の中国現地法人)で仕事をしているので、事務所では半袖白シャツと黒ズボン、出張の時はラフな服装+商談の時だけノーネクタイの上下スーツを着て行ったりしています。なので出張の時のスーツケースの中身って着替えを持って行ったりするので半分以上は「服」なんです(笑)。なので、出張から帰った時には、真っ先にたまった服の「洗濯」を始めます。
ところで(ほら来た!)
今回のブログの新しい記事について、何を書こうかなー、と考えたのですが、中国に長く住んで仕事をしている私自身を振り返り、中国に赴任していること、つまり、日本の本社の社命ではるばる海外の中国に来て仕事をしている環境の中で、当たり前のように感じていることが多い中で、よく考えると実はメリット(現地ならではのこと、ありがたいこと)だったり、逆にデメリット(不便なこと、失っていること)だったりすることを、ちょっと立ち止まって書き出してみようかな、と思いました。
ここで書くことが、中国に興味や関係のあるあなたの何かしらのお役に立てれば嬉しいです。
- 中国赴任で感じるメリット
- 中国赴任で感じるデメリット
- これから中国赴任する方に伝えたいこと
ここで書く中国赴任のメリット・デメリットは私の個人の見解です。赴任される方によって仕事や生活もひとりひとり異なり、取り巻く環境や捉え方も違いますので、あくまでも私自身が自分の環境の中で感じる事として捉えて頂ければ嬉しいです。
中国赴任で感じるメリット
中国語を生活の中で覚えられる
私が中国に赴任したのは1996年の夏。勤めている日本の会社がこの年の春ごろに中国広東省汕頭市に現地法人を設立して、それから半年くらい経ってから来るようになりました。設立したばかりで全てが試行錯誤、しかも、モノづくりの会社なのに何もなくて、全て一からやらなくてはなりませんでした。
でも、日本から一緒に赴任した心温かく時に厳しい上司や本社の社長、現地で知り合った中国人の通訳の方や、仕事関係で知り合う現地中国人の方々が徐々に増え、毎日いやでも(笑)交流せざるを得ない日々が始まりました。
私が赴任した当時は中国語は「你好,谢谢,再见」などの挨拶程度で、「中国語をしゃべる」レベルなんて皆無。でも、そんな中でも、最初の頃は通訳の方が間に入ってくれて、私は日本語を話しながら中国人現地の方々とコミュニケーションをとっていました。
そうこうしている内に月日が経ち、だんだんと中国語を聞く耳が慣れてきたんですよね、日々のコミュニケーションの中でよく使われる中国語の単語とかフレーズを少しずつ耳で覚えてきて、ある日それを恐る恐る自分で使ってみると、なんとしたことでしょう、相手に「通じる!」のでした。その時直接話して、相手が笑顔でうなずいて答えてくれた時の感動は今でも忘れません。
今思えば、その光景は、ちょうど赤ちゃんが、お母さんや廻りの声を聞いて、最初は分からなくても、だんだんとその意味が分かるようになってきて、とうとうある時、自分で声を発する、みたいな感覚ですね。私も中国語に於いては完全に「赤ちゃん状態」だったわけです。
言葉が通じると嬉しくて自信を持つようになり、また新たな単語やフレーズをどんどん使ってみたくなり、それを仕事と生活の中で少しずつ使い出していって、その中国語を自分のものとして習得をして積み重ねていった、というような感じですね。
あと、仕事以外に中国語を覚えるきっかけになったのは、仕事の後や週末に行った「カラオケ」です。そこに行くと、綺麗な女性のスタッフがいて、私の横に座って一緒に歌を歌ったり、お酒を注いで乾杯してくれたり、お話をするんですよね。
その女性と何とか話をしたくて、紙にペンで漢字を書いたり、片言の中国語を使って表現してみたり、発音とか文法なんかめちゃくちゃだったと思いますが、それでも顔の表現とかジェスチャーとか使いながら表現して相手とコミュニケーションをとっていたと思います(そんなことをしていたのは、赴任から2−3年くらいだったと思います)。相手の言う事や、自分の言う事がお互いに通じてないことがあっても、それはそれで、「スルー」して終わってしまったような感じですね(笑)。お互い通じる部分だけ通じていたから、全く通じない、なんて気持ちになった事は無いです。あの時代は楽しかったです。ハイ(笑)。
実はその中から私の妻となる女性と知り合い、お付き合いをし、一度気持ちのすれ違いで別れる寸前までいったものの、なんとか持ちこたえ、そして結婚に至ったのです。そのお付き合いをしていたころも、既に中国語で何とか話したり、通じない場合は紙に書いたりしてコミュニケーションをとっていました。これも、中国語を覚えるきっかけになりました。
言いたいのは、私の場合、中国に赴任して現地で仕事をして生活をするという環境の中で、半強制的に、必要に迫られて中国語を覚えなければならない状況になり、興味を持ちつつ独学で覚えていった、という事です。もしこれが、日本をベースに中国に時たま出張に行くようなペースでは決して覚えられなかったと思います。
2つの給与で日本の給料を貯金に多く廻せる
日本の本社や工場から中国への赴任と言う場合は、日本の給料はそのままで、それとは別に、赴任する中国の現地法人からもいくばくかの給料が出るという方が多いのではないかと思います。
私の場合も例外では無く、日本の本社と中国の法人の両方から給料を頂いており、現在に至っています。ですが、中国現地法人の立ち上げの最初の頃は中国で商売がまだ始まっていなかったので、始まるまでは中国からの給料は出ておらず、日本からだけでした。それから、中国での商売が始まって、少し軌道に乗ってきてから、おこづかい程度の給料から始まり、その後少しずつ増えていった、と言う感じです。
この日本の給料と中国の給料、支払われる通貨とか、金額とか、比率とか、それはもう、会社によってバラバラで、決まったきまりなどありません。すべてそれぞれの会社が独自にそれぞれの会社の規定や社長の決済で決めているはずです。
私の場合、ちょっとだけカミングアウトすると、ぶっちゃけ日本の給料を100とすると、中国の給料は40くらいなので、はっきり言って多くないです(お恥ずかしい。言ってしまった)。
会社によっては日本100+中国100、なんて待遇のいいところも結構あるので、会社によっては、「3年で日本に家が建つ」、などと言われている節もあります。つまり、それくらい給料がもらえる、使い切れない、貯まる、貯金が出来る、という事なのです。大手の企業に勤める方などはこのような待遇を得られているかもしれません。
ですが、私の場合、働いている会社は日系中小企業。日本の給料はそこそこですが、中国の給料があまり多くなく、しかも諸事情により以前よりもダウンしています。
ご存じの通り私は一男一女の4人家族の家庭持ち、中国で生活する中で、もろもろの生活費や学費もかかります。更にここ数年は中国も物価高の波が押し寄せ、そして極めつけは為替レートも「日本円安、人民元高」とトリプル以上のパンチを食らっており、「中国の給料だけでは足りず、日本の給料の一部を引き出して使っている」、という状態です。
そのような状態ではありますが、大学生の息子が来月6月には卒業することもあり、これからは若干我が家の支出が減ってきます。あとは現在高1の娘を大学卒業までしっかり守らなくてはなりません。中国の給料は妻にそのまま渡して妻が管理しており、実体はわかりませんが(笑)、少し余力があると見ています。日本の給料は私が管理しており、今まで中国でマンションやクルマ、1台分の駐車スペースを購入したり、子供の学費を払ったりしてかなりのお金を使いましたが、それでも毎月少しずつ貯金が出来ており、少しずつまとまった金額になってきている、という状態です。もし私が日本で働きクルマを持ち家族とアパートなどに住んでいたら、日本の給料だけなので絶対に同じ貯金など出来ないと思っています。そういう意味では2つの給料がある、というのはメリットです。
中国のカラオケやガールズバーに行って遊んでなかったらもっと貯まってました(笑)。後悔先に立たず。でもいい経験です。長い人生、たまには息抜きも必要なので遊ぶなとは言いませんが、お金もかかるので、ほどほどに、しておきましょう。
通勤地獄が無く通勤時間が短い
中国にいる私は、毎日の仕事の通勤は行きも帰りも、「タクシー」です! 正確に言うと、「滴滴出行(DIDI)」という中国の配車サービスのアプリを使って、そのプラットフォームと契約をしている一般のクルマを運転する人が迎えに来てくれる、という感じですね。自宅から会社までおよそ15分くらいです。
日本だとタクシーで通勤なんて贅沢極まりないですが、私の場合、中国に来てから今に至るまでの25年間、ずっとタクシー通勤なんです。でも、中国赴任前に日本で仕事をしていた最初の5年間はずっと東京と神奈川を行ったり来たりの満員電車通勤だったので、その辛さはよくわかりますし、だからこそいまは楽でいいなーと思い助かってます。
上に書いた「滴滴」ですが、スマホにダウンロードしてある専用アプリで車を呼ぶと、普通なら3分以内に素早く迎えに来てくれます。雨が降ると使う人が一気に増えて待ち時間が長くなりますが、アプリの優先機能を使って、待ち時間無しにすることも出来ます。
タクシー代の支払いも全てスマホ決済が出来て、支付宝(アリペイ)や微信(ウィチャット)からの自動引き落としでキャッシュレス、しかも中国の正式な領収書である、「発票」(ふぁーぴぃあお)も発行出来るので、会社として使用するのも全く問題ないですね。この「発票」をプリントし、会社に提出して、タクシー代として会社に請求しています。タクシー代は家と会社の往復でだいたい50元(約1000円)くらいです。
私の住むここ汕頭市は小さな街(といっても人口400万人はいる)なので、地下鉄がありません。もちろんバスはありますが、普段乗り慣れてなく、私の生活上「バス」は普段の移動手段の選択肢にはないので、もっぱらタクシーとシェアサイクルです。
北京や上海などの大都市の場合は、タクシーではなく地下鉄で通勤する場合が多いのでは、と思います。その場合は日本と同じような満員電車通勤となってしまいます。でも、地下鉄は渋滞の恐れが無いので、時間を気にする通勤と言ったシチュエーションでは、コスパも考えて地下鉄はよい交通手段だと思います。一方、私のようにタクシーや社用車通勤の場合もあるかと思いますが、全て住んでいる街の状況と現地の会社の状況によって決まりますね。
意外と多い現地ならではの福利厚生
中国に赴任して仕事をしつつ、家族と生活をしていますが、よく考えると、だいぶ会社に出費を助けられて生きているな~と実感します。
私の場合、大きなところでは、中国の毎月の社会医療保険費用、細かな所では携帯電話代や昼食代、休憩として食べたりするおやつなど、会社側からの福利厚生として出して頂いています。
ちょっと整理するとこんな感じです。
中国の社会・医療保険 | 他の中国人社員同様加入。医療費などはここから出す。外国人の場合、社会保険は定年後、積立金が一括で戻されると聞いている。 |
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携帯電話代 | 日本人赴任者は全員会社負担(金額に制限無し)。 |
昼食代 | 会社にいる場合は食堂で食べる。出張時には会社の経費で食べる。 |
水、コーヒー | 会社にいる場合はミネラルウォーターとコーヒーはタダ。 |
フルーツ | 会社の食堂で毎日食べられる。 |
出張時の食事・飲料代 | 基本的に全て会社負担。朝食はホテル代に含まれる。 |
出張時の宿泊費・交通費 | 全額会社負担。(ホテル、飛行機、タクシー、地下鉄など) |
仕事中のお菓子 | 会社の経費でスーパーで購入。事務所社員と一緒に食べる。 |
商工会活動の食事代 | 地元の日本商工会活動で食べる食事代も会社負担。 |
ざっと、こんな感じです。
普段、中国現地で仕事や生活をする中で、自己負担といえば、家、クルマ、駐車スペースの購入費や家族との生活費全般、水道光熱費とマンションの管理費、子供たちの学費やおこづかい、妻のクルマの年1回の保険代とメンテナンス代、家族内のイベント(誕生日など)や食事代などです。マンションは10年ローンを組んで既に完済していますし、クルマも一括で購入後妻が運転してますが最近は全然乗ってません。駐車スペースも購入してクルマを停めてますが、マンション同様売却可能なので資産となってます。でもいまは売却は考えておらず、今後しばらくはずっと資産として持とうと思っています。
仕事以外はシンプルな生活を楽しめる
私が赴任している中国の会社は平日は週5日(月−金)の勤務で、基本土日が休みです。
仕事では中国赴任当初から、主に営業責任者として計画に対する重いミッションを背負い、社内の営業会議や中国人部下の指導、外回りとして中国各地、香港への出張もあります。以前はマレーシア、タイ、フィリピン、シンガポール、インドネシアなどの東南アジアへの出張、そしてアメリカなどへの出張もありました。思えば今よりもハードでした(笑)。
更に、会社の日本人管理者のひとりとして、社内の実に様々な問題に対して適切な対応や指示を社員に出さなくてはなりません。国内、海外の得意先に対する連絡や商談、様々な問題に対する対応もしなくてはなりません。会社で起きている事、営業報告や財務報告を日本にいる社長にも報告せねばなりません。還暦近い身としてはなかなかハードです。
なので、週末の土日は、激務の続く仕事から離れた心休まる2日間として、非常に大切なのです。この2日間は、私も極力仕事の事は考えず、仕事にタッチする事はメールでもウィチャットでも極力しないようにしよう、という気持ちで過ごしています。中国人の社員達も皆そのように思っています。
まず、平日の仕事が終わってからは、帰宅し、自宅で夕食を食べ、その後、休憩したら、マンションの敷地内をウォーキングする習慣を持っています。時間にして約1時間、歩数にして約6000歩、多い時で10,000歩歩きます。好きな音楽を聴きながら歩き、ごくたまに、ウォーキングがてらに近所のスーパーやベーカリーショップに行って、必要な日用品やパンを買ってきたりします。
そして、土日の週末を迎えると、気持ちをお休みモードに切り替えて休みます。ここ一年間くらいの生活パターンと言えば、新たなチャレンジとして始めた「ブログ」を書いたり「ツイッター」をしてツイッター仲間と絡んだりしてます。あとは「Youtube」を見ることくらいですね。Youtubeでは日頃のニュースも見られるので、特にテレビは見ていません。基本、休日の食事は全て朝昼晩ともに自炊。私が作ったり、妻が作ったりして、冷蔵庫や家にあるもので何とか料理を作って済ませます。そして、夕方や夜にはマンション敷地内をウォーキングします。たまにシェアサイクルに乗って市内をブラブラとゆっくり走り、街の景色を楽しんだりしてます。
あ、それから家事も結構しますね。皿洗い、洗濯、家の掃除はよくやってますよ。性格上、部屋とか台所とか綺麗じゃないと嫌なんです。
気付いていると思いますが、仕事以外はいたってシンプルな生活なんです。
実は、あと2年で還暦を迎えますが、なんか、最近、この歳になってくると、廻りが言う「物欲」って無くなって来るのを感じています。服とか買わないし、食事も30代、40代と比べてあまり多く食べられない、少ない食事の量で1日分十分足りてしまう。お酒やたばこもやらない。どこかへ遠出しよう、とかも思わないし。人とも会おう、とかも思わない。妻や子供たちと一緒に適度な距離間を保ちつつ、何気ない話をしながら過ごすことがすごく心地いい。
なので、貯金も少しずつですが貯まってきました。当然、定年後も再雇用で働くことを考えているし、その後の老後の事はまだわからないけど、お金が貯まってきているのは、心の安心感と余裕を感じる自分がいて、子供や妻の顔を見ても「大丈夫だよ」と思える自分がいるのです。
巷には、「断捨離」とか「ミニマリスト」とかいう言葉を使い、生活している人がいますが、最近その素晴らしさを感じて同感出来るようになってきている自分がいます。自分にとっての幸せな生活って、豪華で裕福な暮らしではなく、生きてゆくのに不便と不安を感じない貯金と仕事があって、好きな趣味があって、それで廻りと繋がっていること、そして、何よりも「健康で家族も元気」、という事だな、と感じています。これからは生活に不要なものを少しずつ整理して断捨離しようかな、と思っています。
ガチ中華をいつでも堪能できる
中国に赴任して一番堪能できるのは、やっぱりこれじゃないでしょうか?
「ガチ中華」をいつでも、どこでも、堪能できる。
当然、中国料理以外にも、日本食、韓国料理やタイ料理などのアジア食、欧米のステーキやイタリアン、メキシカンも楽しめますが、14億人の胃袋の大半を満たしているのは、「ガチ中華」です(笑)。
私も中国に赴任して25年、この四半世紀の間(長い!)、実に色々な中国料理を頂きました。地元汕頭には「潮汕料理」と言われる肉、魚介、野菜を使った有名な料理があるし、中国4大料理と言われる「北京料理」、「上海料理」、「広東料理」、「四川料理」の他、水餃子などの日本人の口に合う「東北菜」などもありますよね。めちゃくちゃ辛くてヘビーな「湖南料理」、「江西料理」もあります。あと、日本でも有名な「蘭州拉麺」や新疆の「羊肉料理」もあります。
それ以外にも、B級グルメと言われる「小吃」(チャイニーズデリカシー/小料理)も沢山あります。福建省で生まれ全国にその名を馳せる「沙县小吃」もありますね。
挙げればきりがないですが、このような中国現地で地元の中国の方が日々食している中華料理や小料理を、現地のそのままの味と値段で、現地の人と同じように食べられる、というのは最高の贅沢であり幸せな事であると思います。
私もここ汕頭の「潮汕料理」やB級グルメたちを良く堪能していますし、中国各地へ出張に行っては、必ず地元の料理や有名店へ足を運んで、お客様への「接待」と称して、美味しい料理を楽しんでいます(つまり会社の経費)。その場所、そのお店それぞれに、味に特徴があり、手の込んだ料理も多く、見た目も素晴らしく味も激うま、という料理が多いですね。毎日違う料理を食べても一生かかっても制覇することは出来ないと思います。
本当に中国料理、恐るべし!です。
中国各地へ出張に行くと、こちらから接待しようとしても、地元の得意先の方から接待される、という事もよくあります。その場合はそのままお言葉に甘えて接待を受け、次回、別の機会に、今度はこちらから接待します、というように対応した方がいいでしょう。ただ、相手が受け入れればこちらから接待しても構いません。
私のブログの中でも、「超おすすめ!中国の激うまローカル食文化」という記事を実体験でいくつか書いていますので、宜しかったら覗いてみてください。
中国の料理は種類も多いので、必ず自分の口に合った料理があるはずです。お店に行って頼んだり食べたりするのがよくわからない場合は、携帯アプリの「美团外卖」を使って、近場にあるグルメ店を探し出し、好きな料理をネットで注文して自宅やホテルまでデリバリーしてくれますので、是非トライしてみてください!
出張の名のもとに中国にあちこちに行ける
中国に赴任すると、当然中国を拠点とする仕事となりますから、営業職である場合、得意先訪問や市場調査などで、中国各地へ出張に行く機会が増えると思います。
私自身、約32年前に日本本社の海外事業部所属社員として入社し、最初の5年間は日本国内と海外輸出担当の営業員として働き、その後、中国が「世界の工場」と言われていた時代に、会社が海外進出を決めて、ご縁あってお隣の国中国に現地法人を作り、工場を建て、現地生産を始め、そこで作られた商品を中国国内や海外のお客様に「売る」という正に営業畑をずっと歩いてきました。
実は中国国内にも海外にも輸出していたので、中国だけじゃなく、海外も沢山出張に行ったのですが、もうどの国や都市に何回行ったとか覚えていません。行き過ぎています(笑)。
今まで行った中国の都市と海外の国をザっと思いつくだけリストアップするとこんな感じになります。
- 広東省(広州、深圳、東莞、珠海、恵州、中山、番禺、韶关)
- 福建省(福州、アモイ、泉州)
- 江西省(南昌)
- 湖南省(長沙、衡阳、九江、上饶)
- 海南省(海口)
- 湖北省(武漢)
- 黒竜江省(ハルビン)
- 遼寧省(沈阳)
- 四川省(成都)
- 江蘇省(南京,无锡,滁州,常州,苏州,南通)
- 浙江省(杭州,宁波,温州,嘉兴,绍兴,金华,台州)
- 河南省(郑州,洛阳,新乡)
- 山東省(济南,青岛,淄博,烟台,泰安,日照,临沂)
- 貴州省(贵阳)
- 雲南省(昆明)
- 陕西省(西安)
- 広西省(南宁,桂林)
- 直轄市(北京、天津、上海、重慶)
- 香港、マカオ、台湾
- タイ
- マレーシア
- シンガポール
- フィリピン
- インドネシア
- ベトナム
- アメリカ(北米)
- イタリア
- オーストリア
- ベルギー
- ドイツ
25年も中国にいると、こんなに言ってたんですね。自分で書いて驚いてます。これ全部会社の経費で行きました。よく還暦前のこの歳まで動いてこれたな~、頑張ってるよな~自分!と自分でも感心します。
営業に出張は付きものです。この時代、出張の不要な営業もあるかと思いますが、少なくとも私の場合は、絶対に出張無しでは語れない営業なのです。
なので、今でも足げく、予定を決めて、得意先とアポを取り、航空券や高鉄のチケットを購入し、ホテルの予約も入れて、スーツケースとカバンを持ち、老体に鞭打って出張に行きます。
出張は、頭で考えている以上に大変です。早起きしたり、移動とか、商談とか、市場調査とか、接待(食べすぎ、飲みすぎ、飲まされすぎ)もあり、「なんで私だけここまでやんなきゃなんないの?」と思う事がよくあり、本当に大変です。
ですが、不思議なもので、どんなに出張を重ねようとも、飽きる事が無く、出張先で出逢う様々な景色と人との出会いが嬉しく、楽しく、新鮮で、時に落ち込んだり、感激したり、いろんな要素が混ざり合って、出張の仕方やコツも板に付いてきて、「いつもと違う景色が見れるのっていいなー」とか「人と出会うのっていいなー」と思うのです。
出張先の相手は、遠路はるばる訪れてきてくれた私を歓迎してくれます。会わなければ叶わなかった願いや目標も、会う事により、達成する素晴らしさを実感しています。
あなたも、中国に赴任したのであれば、「これも何かの縁」と思って、中国各地に出張に行って見てください。きっとあなたを成長させてくれる「何か」に出逢うはずです。
中国赴任で感じるデメリット
日本に頻繁に一時帰国出来ない
一般的に、仕事のため一度中国や海外へ正式に赴任すると、それなりの理由が無いと帰りたい時にすぐ日本に帰れないことが多いです。
会社によっては一年に一時帰国する事が出来る回数や予算も決まっているところもあります。私が勤める中国の現地法人の場合、基本的に会社の経費で帰国できるのは年二回で、三回目以上の交通費は自己負担と言う会社としてのルールが存在します。
ですが、過去3年に亘るコロナのせいで、中国・日本それぞれの出国入国の手続きとか規制が厳しくて、その厳しい期間に一時帰国した人が大変な心擦り減る思いをした話を聞いて、帰る気がせず、実は、2019年の春から2023年の今に至るまで、ずっと日本へ一時帰国していないんです。
なので、今年は時間を作って必ず日本に一時帰国したいと思っています。ちなみに、私の故郷は茨城県です!
あとは、一度赴任すると任期というものを設けている会社もあるし、通常3年−5年などありますが、私の勤める中国の会社のように「任期無し」、「居られるだけ」、「無期懲役」(ひどい)みたいな会社もあります。なので、私のブログに書いてある通り、「中国在住25年」になってしまったのです。これホントです。
ですので、いずれ日本に帰りたい方は、中国に赴任する前に任期を必ず確認しておいたほうがいいですよ。でないと、ずるずると駐在が長引きいつしか「片道切符」、になります(笑)。
中国に来たら、仕事も大事だけど、それだけじゃもったいない。仕事以外も楽しめるものを持った方がいいです。趣味やサークル、スポーツ、飲み友達、旅行友達、メシ友達、街の散策、中国グルメ堪能、美味しい日本料理屋探し、公園で散歩、ウォーキングやランニング、なんでもいいし、自分だけの時間を大切にしつつ、体を動かして、自分が無理をしない程度に人とのお付き合いもして、中国にいる事自体を楽しむようにすれば、簡単に「あー、もう日本に帰りたいなー」、とは思わないはずです。だって、そこには中国にしかない楽しさがあるから!
日本人としての自覚を失いそうになる
中国に長くいると感じる事のひとつに、中国社会の中で揉まれ生活していると、自分の日本人としてのモラルやしつけをだんだん忘れてヘンに現地化してくることがあるんですよね。
毎日の生活の中で、朝から晩まで目に入る景色、音、匂い、いろんなものの動き、私の廻りで飛び交う中国語。
ここは中国だから当たり前って言えば当たり前なんですが、長く住んで中国語も独学で学んで、なんとかこうとか生活や仕事に困らないくらいに覚えて、いろんな出来事や問題にぶち当たり、経験し、乗り越え、それなりに自信が持ててくると、
「あー、これ日本にいたらこんなに気が強くなっていないのになー」、「あー、いまの動きは完全に中国人になっちゃっているなー」
とか、自分で感じるのです。
例えば、会社で中国人スタッフとある事で討議となり、お互い言い合いになり、ヒートアップして、険悪なムードになる。こうなると、「社員」でなく「敵」。そうすると、相手も私も自分のメンツを保つことが最優先事項になって、自分を守る言動に出る。
相手がありえない事を言うと、私も言い過ぎた言い返しをしてしまう。もう、これは口喧嘩を超えたメンツ守り合戦の大喧嘩になっている。日本にいたら、ここまでお互いあからさまに言い合いになるのだろうか、口論はあったとしても、そこまではいかないだろうなー、と感じ、いつしか自分の言動が本来の自分を超えて「もう一人の中国の中の私」になっているのに気づくんです。なんか、もう一人の性格の自分が、長い中国生活の中で作られて醸成されて完成してしまっている。
そして、いつしか、「あなた日本人に見えないよ」「中国人かと思ってた」という誰かの言葉にハッと我に返るんです。
それで、中国にいる日本人と遭遇して、話を交わす機会があると、「なんて日本人て礼儀正しくて、腰が低いんだろう」と日本人である私が関心してしまうのです。特に、日本に一時帰国したとたんにそう感じるのです。これは中国に長くいるとどうしても感じてしまうのです。
中国の方がみな日本人とは態度やしつけが違う、と言っているわけではなく、日本人みたいな感覚と礼儀をわきまえている方も沢山います。日本もいろんな人がいますので、どちらが良くて、どちらが悪い、というものでもありません。
でも、これはそれぞれの国の「歴史」や「文化」の違いから長きに亘り醸成されてきたものかもしれませんね。それぞれの美徳、哲学、自分を守るすべから来ているものなのかな、と思います。
仕事から帰宅して、一人の時間が生まれた時には、YahooやYoutube、Twitter、ブログなどを通して、日本人同士の世界に没頭するようにしています。自分が日本人としてズレないように自己修正するため、日本の感覚を忘れないように取り戻すようにするため、ですね。少なくとも私の場合はその世界がとっても心地よいのです。
日本では味わえない仕事と生活のストレス
日本を「ホーム」とするなら、海外は「アウェイ」。そうです、ここ中国も「アウェイ」です。
日本のすぐ隣だろうが、漢字を使っていようが、箸を使ってようが、ここは異国。文化も法律も制度も言葉も違う、考え方も違う。完全なアウェイです。ここに住む私は国籍を変えない以上「外国人」なのです。
例えば、私の場合、こんな感じですね。
- 本社の社長が中国の状況を分かっておらず、話にならない。
- 社員から給料や待遇アップについて直談判をされる。
- 同じ職場で働く他の日本人管理者と仕事上のウマが合わない。
- 中間管理職の立場だと、上下関係に常に苦しむ。
- 中国語でまくしたてられると、自分の表現力の少なさを痛感。
- 商売の半分以上は「お金」の問題。「お金」が無いと苦しむ。
- 営業の場合、毎月の販売プレッシャーから離れられず苦しむ。
- 営業の数字が残せない場合、降格、給与ダウンもありうる。
- 家にはベッドはあるが畳が無く、日本らしさを味わえない。
- 日本食は手に入るが、値段が日本の2倍以上と高い。
- 私の住む汕頭に、私の好きなあの「吉野家」が無い。
- 廻りに日本人があまりいない漠然とした不安。
- 赴任を終え帰国する人の知らせを聞くたびに感じる孤独感。
- 風呂場にシャワーだけで湯舟を作らなかった後悔(今はある)。
- 冬に「こたつでみかん」が出来ない。
- 中国語が通じず、相手にいやな顔をされる疎外感。
- 60歳の定年到達後、仕事が続けらるかどうかの不安。
他にも色々あると思いますが、ザっとあげるとこんな感じです。
色々あって、7年くらい前に降格と減給(日本と中国の両方)を経験しました。
その後歯を食いしばって今に至るまで仕事をしてきています。生活のストレスは、人それぞれですが、私の場合は日本人ゆえに感じる事が多いですね。
海外赴任中の仕事や生活上のストレスは避けて通る事が出来ません。なので、せめてそれを軽減できるような自分なりのストレス解消方法を見つけておくことをおすすめします。美味しいものを食べるのもよし、単純にウォーキングなど体を動かすだけでも頭から悩みが消えたり、ひらめいたり、ま、いいか、なんて思ったりするのでおすすめです。あと、夜、湯船につかって体を温めるとすごく気分がスッキリしますよ。夜も眠りが深くなる気がします。
中国語の語彙、文法、読解、聴解力の低さに未だに悩む
私、中国への赴任からこの25年間、中国語は全て独学で覚えてきましたが(偉いでしょ!)、口語表現主体で覚えてきて、通じればよい、というスタンスだったので、「四声」などはしっかり勉強してきませんでした。そのため、場合によってですが、正確に中国の方に言いたい事が伝わらない、何度か言い換えてやっと通じるか相手に察してもらうみたいな表現もあり、四苦八苦してます。
仕事の上では、「読み、書き、聞き、話す」、ともに全て中国語でなんとか自分の語学力の範囲の中で表現して使っていますが、次のような時に、自分の語学力の無さを感じてしまうのです。
- 会社の事務所で社員同士が話す内容についていけない時。
- 自分の書いた中国語を中国人社員に翻訳してもらう時。
- 妻がよく聴いている小説の中国語が聞き取れない時。
- 妻が携帯動画を見て笑っている内容についていけない時。
- 息子や娘の中国語が私よりはるかに優れている現実。
- 得意先の中国人の話す内容についていけない時。
- 中国のTV局(CCTV)ニュース内容が聞き取れない時。
- 全て中国語で表現される中国社会における自分の中国語力。
日本人が中国人並みの語学力を持って中国社会で生きてゆくって並大抵じゃないと思います。それ相応の勉強と努力を続けている人は問題ないと思いますが、中国ネイティブの言葉ってそれはそれは流暢だし(あたりまえ)、こなれている表現だし、思考そのものが中国語ですからね。なので、専門職以外だったら、たとえ文法が違ってても「通じればそれでよし!」というスタンスで生きてゆければそれで問題ないと思います。相手も外国人の中国語ってすぐわかりますから。
日本と大きく異なる中国の医療環境に憂鬱になる
私は医者ではないので、日本と中国の医療技術がどこがどう違うのか、どちらがどの分野でどれだけ優れているのか、などはわかりませんが、中国の病院に行くたびに感じる事があります。
それは、「いつ行っても人が多く、賑やかである」事。
日本の病院だともっと静かで、話す声も小さめにして、携帯電話とかサイレントモードにするなどは常識だと思うのですが、中国はその真逆を行っています。
私も中国に来てからの25年間、風邪や扁桃腺による発熱、怪我、痛風、体の不調などで、汕頭の地元の病院や場合によっては出張中だった上海の病院に行き、治療を受けましたが、大体風邪や発熱などの場合は、急診部門に直接行って、医者の診療を受け、十中八九「点滴」を受けてました。
病院に「点滴室」と言うものがあって、番号が付いた大きな背もたれの木製の椅子が沢山並べられており、自分の好きな所に座るのですが、親に抱かれた小さな赤ちゃんから高齢の方までいろんな方がいて、点滴を受けてます。
点滴は手の甲に注射針を刺すので大人の私でも刺すときは痛いので、まして小さな赤ちゃんや子供の場合はそれはそれはギャーギャー泣きわめいて、子供が抵抗し、なかなか針をさせず看護師が困惑している様子も何度も目にしてきました。また、点滴中に携帯電話で大きな声で誰かと話している人もいるし、点滴液が無くなって来ると、「もう注射液が無くなるよー、早く替えてくれー!」などと大声を出して看護師を呼ぶしかなく、無くなってくる点滴液に焦りつつ、恥ずかしいやら、めんどくさいやらで終わるまで気が抜けません。
こうなると、賑やかな市場のような感じで病院としてどうなのか、と思いますが、それでも、病気や怪我で気持ちが落ち込みがちになるところを、こういった賑やかさで雰囲気を少しでも明るくして、元気に治して、家に帰ってもらう、という場所という意味では、あながち悪くないのかもしれません。もうすっかり、慣れてしまいました(笑)。
日本と比べて中国の病院は、話す言葉も中国語だし、医者の書くカルテ、診断書、検査報告書、そして処方箋に至るまで全て中国語で書かれれあり、読めないと不安になります。医療技術や処置も少々おおざっぱな感じがして、上に書いた通り、病院内環境も、いつも沢山の人がいて賑やかですので、最初の頃は日本との違いに少し戸惑うかもしれません。でも、中国にいる以上、まずは中国にある病院に行くしかありません(大都市に限りますが、もちろん日系の病院もあります)。病状をしっかり医者に伝えれば、それぞれの医者の判断で最善を尽くしてくれると思います。その後、日本に戻り病院に行くのかどうかは各々の判断となります。
為替レートで実質給与が変動する
上の中国赴任のメリットにも書きましたが、私は日本の本社と中国の現地会社の両方からお給料を頂いております。
ここでは、そのデメリットをお伝えするのですが、中国や海外赴任者の多くの方々が経験している事のひとつに「為替レート」の問題があります。
中国を仕事と生活のベースにしている私の場合、中国で頂くお給料は人民元なので問題ないのですが(決して多くはありません!)、日本で頂くお給料は当然日本円なので、それを銀行のキャッシングで引き出す場合、日本円と人民元のその日の「為替レート」によって中国換算人民元が増えたり減ったりするわけです。
ここで、その過去のレートの推移をちょっとおさらいするため、過去13年間の日本円と中国人民元の為替レートを中国の検索エンジン「百度」で検索してみました。
中国人民銀行 日本円/中国人民元為替レート表(中間レート)
2010年1月 | 1元=13.367円 / 1万円=748元 |
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2011年1月 | 1元=12.521円 / 1万円=798元 |
2012年1月 | 1元=12.164円 / 1万円=822元 |
2013年1月 | 1元=14.229円 / 1万円=702元 |
2014年1月 | 1元=17.081円 / 1万円=585元 |
2015年1月 | 1元=19.24円 / 1万円=519元 |
2016年1月 | 1元=18.008円 / 1万円=555元 |
2017年1月 | 1元=16.684円 / 1万円=599元 |
2018年1月 | 1元=17.256円 / 1万円=579元 |
2019年1月 | 1元=16.04円 / 1万円=623元 |
2020年1月 | 1元=15.809円 / 1万円=632元 |
2021年1月 | 1元=16.011円 / 1万円=624元 |
2022年1月 | 1元=18.063円 / 1万円=553元 |
2023年1月 | 1元=19.183円 / 1万円=521元 |
これは中間レートですが、この表を見て、「2012年のレートに戻って欲しい!」と思ったのは私だけではないと思います。過去13年間の為替レートを見ると、かなり人民元が日本円に対して強くなり、日本円が弱くなっているのがわかりますよね。
日本人の感覚だと、1万円を両替していくらになるのか?というのが非常に分かり易い目安だと思います。2010年−2013年くらいまでは1万円で700元~800元にもなった日本円が、今では1万円でたったの500元くらいです。
中国で4人家族の家庭を持つ我が身としては、中国の給料だけでは足りず、日本の給料の一部も使わないと、全ての生活費や学費を賄えないのです。その場合に、クレジットカードで中国の銀行のATMから人民元のキャッシングをするのですが、例えば同じ1000元でも、こんなレートでは日本の銀行口座から引き落とされる日本円が多くなってしまい、実質所得が少なくなってしまうのです。
ここで言いたい。(ゴホン!)
頑張れ日本!
レート悪すぎ!
取り戻せ為替レート!
当然、このような為替の影響を心配しない方法は、節約を心がけ、中国で頂く人民元のお給料だけで生活出来ればいいんですよね。こうなるように、外食は避け、自炊を中心にして、自分の生活レベルを上げ過ぎず、本当に必要なものだけにお金が出るようにして、「キャッシング癖」を極力なくすようにした方がいいと感じています。クレジットカードのキャッシングは手数料も取られるので、自分の給料を手数料を払って使っているようなものなので、割に合わないです。
日本人として中国で過ごす老後が不安
最後になりましたが、極めつけとして、これから定年を迎え、どのように中国で生きてゆくのか、というテーマについて「軽く」言及します。
私の廻りだと、多くの日本人の方の場合、中国に赴任して、その後いつかは日本に帰国する。その後は日本の企業で継続して働いたり、定年を超えた方は、退職され、故郷で高齢の親の面倒を見たり、悠々自適な生活をする、とされている方が多いように見受けられます。
一方、私の場合は、現在58歳。定年まであと2年あまりとなり、中国の就業ビザはあと2年あまりで期限切れとなり、あと2年で日本でも中国でも定年となる。家族は妻も子供達もみんな中国で生活しており、息子も娘も中国の大学と高校に通っている(息子は来月大学を卒業します)。いまのところ、家族全員で日本に生活拠点を移す予定もありません。
今後の生活の構想としては、次のように考えています(あくまでも自己構想)。
- 外国人永住居留許可を取得し、中国に家族と定住して生活する。
- 日本の会社の再雇用制度を利用して、中国で仕事を続ける。
- 60歳で退職一時金を得る。
- 貯金と退職金を活用して60歳から定額投資を始める。
- 体と心が続く限り、再雇用で70歳くらいまで細く働く。
- 70歳でリタイアして、投資、年金、退職金で暮らしてゆく。
- ブログを頑張り、ブログ収益も得られるようにする。
- 年に1度のペースで一時帰国し母親と弟たちに会う。
これって、特殊な考え方なのかな、と思ってしまいますが、どうなのでしょうか。私が70歳を迎える時に(生きていればの話)、母親は90歳を超えています(生きていればの話)。
最後は、「私のお墓はどこに作るべきなのか?」という究極のテーマが待っています。それも、人の人生を考えると、そんな先の話ではありませんよね。定年間際になると、そんな縁起の悪いことも考えてしまい、人生は本当に短いなーと感じます。
まずは、高校一年生の娘が大学を卒業するまでしっかり働いて、収入を得てゆくように頑張ります。その後は、息子や娘の結婚資金援助とか、お金の出る話が来るかもしれませんので、いましばらくは、働いて頑張らなくてはならないですね。先のことなどわかりません。今日と言う日を精一杯、生きてゆくだけだと思います。あなたはどう思われますか?
まとめ
お疲れ様でした!
今日は中国へ赴任することによるメリットとデメリットを私の体験と目線で綴ってみました。思うんですが、感じるメリットやデメリットは人によって違いますし、もっとよく考えればこれ以外にも沢山あると思います。
金銭やモノによる尺度だけでなく、心や気持ちの尺度で見ても、いいところ、悪いところ、それぞれあるのでは、と思います。
あなたが感じる中国赴任のメリット・デメリットも今度教えてくださいね!同じ中国に縁のある者同士としてシェアして頂けると嬉しいです!
今日もここまで読んで頂いてありがとうございました。
これから日本も中国も夏に向けて更に暑くなってくると思いますので、しっかりと水分と栄養を補給して、頑張っていきましょうね。
それから、まだまだ完全には消滅していないコロナ感染とか、これからくる台風シーズンとかにも気を付けて。
それでは、また!
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