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こんにちは、しげるです。
”もういくつ寝ると~、お正月~”♬
なんていきなり日本の歌を口ずさんでしまいましたが、お元気でお過ごしでしょうか?
この歌知っていますか?日本の伝統の歌なんです。(知ってるよ!って聞こえてきそう)
小学生の頃、学校の音楽の授業でも習ったようなそんな感じです(記憶があいまい)
私が子供の頃は正月近くになるとよくこの歌を思い出していました。
このブログを書いている今日は2022年の11月も後半に差し掛かり、ここ中国の広東省も涼しくなってきました(そう言いながら昼はまだ半袖でもいける(笑))。
日本もだいぶ寒くなってきたと聞いていますので、風邪などひきませぬよう、体調には十分気を付けて下さいね。
中国では本業の方で営業を担当している私自身としては、老体に鞭打ち、売上作りとか年末レポートとか人間関係とか、会社の圧力ばかりを感じるばっかりで、やれクリスマスだ、やれ新年の準備だ、とかそんなことを考えている余裕がありませんのですよ。
あと2年で定年なのに、どうなることやら。。。
でも、そうはいっても、時の流れは止まる事を知らず、前に進むばかり。一秒一秒と前に進み、自分の意思とは関係なく、今年もその日はやってきます。
そうです、「年末」と「年始」ですよね。
日本は年末、年始と言えば、「忘年会」と「新年会」ってのがありますよね。今年はどうしよう?なんて考えておられると思いますが、近年は様々な世情と制約もあって、大人数での集まりを控えたりするのでしょうか?
或いは、それに関わらず年に一度の大事な行事としてあえて開催したりするなど、会社、仕事、お友達、御親戚の付き合いもあり色々かもしれませんが、その「忘年会」と「新年会」、日本風物詩ともいえる習慣ですが、ここ中国ではどうなっているか、あるのか、ないのか、あるならどういう感じなのか、というのをお話ししたいと思います!
- 中国の忘年会と新年会についてわかる
- 日本と中国の違いについてわかる
- 実際に中国で参加してわかったこと
中国の忘年会と新年会はあるのか?
忘年会はあるの?
中国の場合、本当の意味で人々が新年をお祝いするのは旧暦の1月1日なので、日本のように12月中に「忘年会」をする習慣はあまりありません。
私の経験では、中国にいる日本人同士だったら、日本の習慣があるので「よし、仲間呼んで忘年会でもやろう!」となり、やるかもしれませんが、中国人同士だったら12月に「今年一年お疲れ様でした。乾杯!」などとはやらないですね。
12月は、中国にある日系スーパーなども日本の餅や鍋料理の具材などを大々的に売り出して雰囲気を盛り上げで、年末の消費意欲をあげようとします。だけど、中国の場合、それよりも年末に迫ったクリスマスの方が盛り上がっているし、若い人や子供のいる家族などは出かけたり、パーティや食事会、飲み会などを開いたり、いろんなイベントに行ったりする人が多いのではと思います。
中国の人も年末や旧正月前の仕事に忙しく、12月はそんな雰囲気はあまりないのが特徴です。
ちなみに私は上海にいる日本人の知人、友人や以前会社にいた元社員と日本風居酒屋で飲み会をやったりしてます。(*^▽^*)
新年会はやるのか?
では新年会はどうなのか? (そこ知りたいぜ!)
というと、中国の場合、旧暦の1月1日=春節が一年最大のイベントなので、これを祝う意味で春節前と春節期間中にいろんな場面で「新年会」が開かれます。
中国の新年会は、こんな場面で盛大に華やかに行われています。
- 春節前に会社が社員のために開く新年会
- 春節連休中に家族と親戚が一同に集まって開く新年会
- 春節前に同級生や友人同士が集まって開く新年会
ちなみに、来年2023年の中国の春節(旧暦の1月1日)は1月22日(日)です!
ここに来年1月の中国のカレンダー載せときますね。
画像引用元:このカレンダーを見ると来年1月21日(土)が除夕(いわゆる日本の大晦日)で翌日の22日(日)が春節となります。普通は除夕から約1週間程度連続の公休日となります。
私の勤めている会社は国の規定通り1週間休みとなります。(毎年いつもそうです)
クリスマスが終わると、今度は春節に向けて人々の気持ちが動き出し、中国は消費が活発になってゆきますね。(今年はどうなのかなー、いまいろんな要素で中国全体が不景気なのでいつもよりは盛り上がりに欠けるかもしれないですね)
地方から出てきた人は、例年だと、春節の1か月くらい前から帰省するための列車(高速鉄道や寝台列車)や飛行機のチケットを予約したりして、チケットの大争奪戦が繰り広げられますが、ここ2~3年は市や省を跨いだ移動はいろんな制限があって、移動する都市や場所によっては隔離、在宅観察、日々のPCR検査が義務付けられたりして、相当不便だと思います。それが面倒なので、帰省を取り止める人もいるのでは?と思います。
いつもとは違う新年を今年も迎える事になる予感もしますが、やっぱりそこは「新年」。全ての人が一年間健康で、全て順調で、幸せな一年であってほしいと願っています。
画像引用元:日本と中国の新年会の違いは?
中国の新年のお祝い、
とりわけ「みんなで食事をして飲んでワイワイ騒いで楽しむ!」
事になるのは日本も中国もおんなじ。
でも、中国の新年会ってどんな感じなのか?
ちょっとだけ微妙に日本と違うところがあるんです。これは中国ならではって言っていいかもしれません。
ここでは、会社の場合と、家庭の場合の特徴をお話しします!
幹部と社員全員で準備し参加する
新年会は会社の社員にとって一番楽しみなイベントなので自然に社員たちの気合が入ります。
いつ、どこで、何時からスタートするか、場所の決定って意外と大事。決して豪華な場所という訳ではなく、当日の夜はちょっとだけいつもより遅い時間の帰宅となるので、全ての社員が自宅の距離からもあまり遠くないところ、が基準となります。
さて、楽しみなのは、これから。当日の食事や飲み物の予算の決定とレストランへの予約、食事メニューの選定、その会の流れを決めたり、司会進行役、挨拶する人、乾杯の音頭をする人、締めの挨拶をする人などの要職の決定、そして、余興の内容(歌やパフォーマンス等)を決めたりと、春節前の慌ただしい仕事の中でもしっかりその時間を割いて決定してゆきます。
私も中国現地会社の日本人管理者として参加しますが、そういう楽しそうでワクワクしている社員たちを見ると自分もワクワクして、「楽しい新年会にしてあげたいな」、と思ってしまいます。
社員を表彰して記念品を出す
中国では、会社の新年会や大きな行事等で「優秀社員表彰」をすることがよくあります。
その年に頑張った各部門の社員が対象で、会社として「表彰理由」も考え、「表彰状」を作り「記念品」を出します。場合によっては「金一封」も出すことがあります。
「表彰状」(中国語では「栄誉証書」と言います)はそれ専用の赤い表紙の表彰状の台紙が街の文房具屋さんで売ってますので、購入し、台紙に表彰される社員の部門、氏名、表彰理由、代表取締役名、日付を全て中国語で書きます。それをその会社の総経理などトップが壇上で社員に対し表彰し表彰状と記念品を社員に渡します。(そこで会場全体の社員から拍手喝采が得られる!)
画像引用元:会社から社員に贈る「記念品」は飾り物から実用的なものまでさまざまですが、ずっと記念に残るもの、という点からみると会社の名前入りの飾り物などがありますが、正直あまり喜ばれません。なので、私の勤める会社の場合、女性に純金の小さなペンダントを贈ったことがあります。
中国では「記念品」に「時計」を選ばないようにしましょう。というのは、時計は中国語で「钟(ぞん)」と言い、全ての終わりを告げる「終(ぞん)」と発音が一緒なので忌み嫌われます。記念品として日本では良く時計が使われたりしますが、中国ではやめた方がいいですね。
「金一封」(中国語では「奖金」と言います)は会社によりケースバイケースですが、努力と貢献はお金という対価で払う、というのが中国の考えなので、出す場合があります。実はこれが社員に一番喜ばれます。
「金一封」の金額はいろいろで、その貢献の度合いによって数百元から数千元に至る場合もあるし、大きく利益を出した会社によっては貢献度の大きい表彰される社員に何万元もの現金や自動車をプレゼントしたりする太っ腹な会社もあるんですよ!(ホントです)中国は何でもやる事が大きいです。
会社の幹部が各テーブルを廻り社員と乾杯する
新年会では会社の幹部の挨拶もほどほどに、やがて乾杯の音頭が終わり、全員がお腹を空かせた中、一斉に食事を始めます。丸テーブルの上に並べられた沢山の料理をみんなでつつきながら食べるのです。
美味しい料理と美味しいお酒(一般的にはビール、ワイン、紹興酒、百酒など)がテーブルに並び楽しい食事と歓談の時間が始まります。
しばらくすると、お互いお酒も入り、お酒を飲む社員はほろ酔い気分となり、雰囲気も盛り上がり、楽しい会話がなされ笑い声も聞こえ、賑やかになってきます。(これ、酒が入れば、日本も中国も同じですね)
そうすると、新年会に参会している会社の総経理や副総経理、日本人幹部や中国人幹部などが立ち上がり、片手にビールグラスやワイングラスを持って、各テーブルをひとつずつ廻りはじめ、社員たちへ労いの言葉と乾杯をします。時にはワインボトルとグラスの両方を持ってテーブルにいる社員のグラスにお酒を注いで労をねぎらい、場を盛り上げる場合もあります。
会社の幹部たちは食事会のタイミングを見計らってテーブルを廻る事を忘れないようにしなければなりません。これが普通にやれるともうあなたは中国通ですね!
幹部が来ると、テーブル席に座っている社員たちも立ち上がり、幹部の労いの言葉を受け、一緒に乾杯します。お酒を飲めない人も飲み物(ココナッツジュースとかハーブティや中国茶を飲む人もいる)で乾杯します。ここで会話を交わし交流を深めます。
画像引用元:社員全員で一緒にゲームをして賞品や賞金を配る
食事も進み、お酒も飲み、幹部のテーブル廻りも終わり、盛り上がりが頂点に達する頃になると、社員による歌や特技披露をする時もあります。
けど、一番盛り上がるのは、会社として事前に揃えておいた賞品や賞金をゲットするイベントでしょう。
主にゲーム形式(ビンゴや番号抽選)や簡単にじゃんけん形式で1位、2位、3位など順位を決め、順位の高い順からいい商品を獲得出来るようにします。
ちなみに、私の勤める中国現地の会社の過去の新年会で使った賞品(一例)は次のような感じです。(*^▽^*)
- テレビ
- 炊飯器
- ヘアードライヤー
- ヘアーウェーバー
- 湯沸かしポット
- 茶器セット
- ワイン
- 紹興酒
- 白酒
- サラダ油
そして、お待ちかねの「賞金獲得ゲーム」。
会社の方で予算を組んで現金数百元から数千元を袋に入れて用意しておくこともありますが、それとは別に、総経理自らと日本人幹部がポケットマネーを出し合い、その場でサプライズとして発表し「賞金獲得じゃんけん」を始めるのです。
やり方は簡単。各テーブルにいる社員同士がじゃんけんをするんです。そして各テーブルで勝ったもの一人ずつがステージに上がり、各テーブルの勝ったもの同士でまたじゃんけんをします。そして1位、2位、3位、4位と決めてゆき、先に勝った者から大きい賞金をゲットします。
中国では新年(春節)に日本のお年玉に当たる「紅包(ほんばお)」を配る習慣があります。新年会はちょうど「紅袋」を配る意味でもいいチャンスですね。
このゲームでは賞金を獲得出来ない社員もいますが、そこは賞品が全員に回るようにしてあるので、「私は何もゲットできなかった」という寂しい気持ちになる事はありません。
年に一度の新年会。皆が日々仕事で多忙な中、この日くらいは少しでも楽しく思い出に残るようにして、会社全体が纏まってゆくようにするためにも大事なイベントですね。こういう機会を新年会に限らず開いていけたらいいなと思います。
家族親戚が一堂に故郷に集まり食事をする
中国に興味がある、あるいは中国に詳しいあなたなら、もう知っていらっしゃると思いますが、中国の人は春節に故郷に戻り、自分の親、兄弟、親戚と再会し、食事をする習慣があります。これ、中国の人にとっては非常に大事なイベントなんです。
中国では春節の前日の昼や夜に新年を迎えお祝いをするための食事をします。
この食事の事を、「年夜飯」(ねん いえ ふぁん)と言います。
多くの家では自分の親が朝から食事の準備をして、心を込めた数々の沢山の料理を作り、テーブルに並べます。肉、野菜、魚、いろんな食材を使った地元それぞれの料理を作り、ビールや紹興酒、白酒を準備し、「新年快楽!身体健康!万事如意!」と言って乾杯するのです。
せっかくの故郷への帰省ですので、食事だけでなく、皆でトランプしたり、カラオケに行ったり、ショッピングモールに出かけたり、どこかへ足を延ばして旅行に行ったり、楽しく過ごすわけですね。帰省する日数も人により色々ですが、1週間から2週間程度の人が多いのではないでしょうか。学生の場合は1か月程度冬休みになるので、サラリーマンの私としてはなんともうらやましい限りです。
そうして、英気を養って、また仕事や学校に戻るわけです。
故郷が地方ではなく、いま過ごしている場所が地元という人もいますので、移動するという手間が省ける訳ですね。過ごし方は皆同じですが、私の友人の中には、春節初日にまず自分と奥様の親にご挨拶、2日目に親戚へご挨拶、3日目になってやっと友人と会う、という人もいます。
新年のお年玉(紅包)を配る
中国の新年にも日本のお年玉と同じ意味を持つものがあります。
それは、紅包(ほんばお)と呼ばれるものです。(中国人大好き!)
文字通り赤い紙製の小さな袋に人民元の現金を入れて、相手に渡すものです。
一般的には数十元から数百元を入れて渡します。
では、誰に渡すのか?
この紅包、大人から大人へ渡すことはまずしませんし、年下から年上に渡すこともしません。
これは、一般的に親が子供へ、おじいちゃん、おばあちゃんが孫へ渡すものです。
ですので、私の場合は、大学生の息子と高校生の娘に渡しますが、中国人の友人の息子さんや娘さんに渡したりもします。
携帯アプリでの送金が当たり前に出来るようになっているここ中国。ウィチャットの紅包機能を使って1回当たり最大200元までを送金できるようになっています!私は、事務所の社員にほんの気持ちで数元から数十元の紅包を送金したりしてます。
例えば6.66元、8.88元とか縁起のいい数字ですね!(せこい)
Canva(自分で作成)
画像引用元:まとめ
今回は、中国の忘年会と新年会についてお話ししました。
なかなかみんなで集まって食事をする機会が制限されたり減ってきている昨今ですが、やっぱり一年の区切りとして年末年始はお世話になったあの方と合い、食事とお酒を共にしたいですね。
あなたの今年の年末年始の予定はどうでしょうか?
今日の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
ここまで読んで頂いてどうもありがとうございました。
寒くなってきましたので、風邪などひきませぬように!
それでは、また!
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